ライブスチームの運転


422. OS製5インチゲージ MOUNTAIN 4−8−2  (その7)  (R1.10.9掲載)

  (その6の続きです)

マウンテン
駅に到着しました。ボイラーの水位、蒸気圧共に問題はなく、 これから運客を開始します。


マウンテン
お母さまとお子さまが乗車され、 運営スタッフの発車の合図で汽笛一声、 走りはじめます。


マウンテン
よく見ると、乗車待ちの小さなお客さまが、 発車していくマウンテンに注目しているようです。 ”蒸気機関車”と分かっているのかな?。


マウンテン
 トンネルを抜けた地点です。写真では分かりづらいのですが、 ここは、このレイアウトの最大の難所です。右カーブで連続急勾配なのです。 私は、コッペルで運客しているとき、歩く速度より遅く、止まりそうな速度で越えていきます。 時には、「私のせいかしら」と、 おっしゃるお客さまがいらっしゃいます。 必ず女性です。男性から聞いたことは一度もありません。 たとえ、お相撲さんの体型に近い男性でも、おっしゃたことはありません。 女性のなかでも、太った方(失礼しました)は絶対おっしゃらなく、 私から見ると、中肉で普通の体型の方が、なぜか、おっしゃるのです。 微妙な女性心理のようです。 ちなみに、「私のせいかしら」と、おっしゃたお客さまには、 すかさず、「人の目では分かりづらいのですが、 ここはカーブで上り勾配なのです。」と応えています。 たぶん、そう聞いて、その女性は安心/納得されるのではないかと思っています。
 横道?にそれました。この箇所では、大量の蒸気を使用しますので、 フィードバックバルブは全開している(つまり、ボイラーに給水しない)ことが多いです。


マウンテン
 最高地点直前です。この後は直線の下り勾配で、速度の出やすい箇所です。 速度オーバーにならないように気をつけます。 コッペル運転時は、加減弁は僅かに開けておき、 そして、蒸気の使用量がかなり減り、給水のチャンスですので、 フィードバックバルブを全閉して(つまり、軸動ポンプで給水)、ボイラーに給水します。 それでも、安全弁が噴きそうになることがあります。 そのときは、水面計を見て、まだボイラーに給水の余地があるのであれば、ハンドポンプでも給水し、 満水近くで給水の余地がなければ、焚口戸を開けます。
 また、お客さまを乗せた乗用台車を何輌も牽引しているときは、 乗用台車に後ろから押されますので、速度が出る前に加減弁を絞った方がいいと思います。 なお、マウンテンでは、第4動輪の車軸の回転運動を、テンダーの全車輪に伝達する構造からか、 惰行走行は、しづらいようです。シェイが惰行走行をしないのに、ちょっと似ています。


マウンテン マウンテン
まもなく、駅です。 「停車するまで、しっかりと手摺につかまっていてくださいネ。」


マウンテン
1周走行して、発車した駅に戻ってきました。そして、お母さまとお子さまが降車され、 次のお客さまが乗車されました。お父さまとお子さまのようです。


マウンテン
お父さまとお子さまを乗せた、マウンテンの列車が、鉄橋を通過中です。


マウンテン マウンテン
 アップしてみます。動輪の辺りに蒸気が見えます。 オーナーさまの左手は、運転室の左下辺りの何かを操作しているようです。 何を行っているのか、分かりますでしょうか?。そうです。汽笛を鳴らしているのです。 右側の写真が汽笛弁で、これを押して、汽笛を鳴らしているのです。 汽笛は、公式側の第3動輪と第4動輪の上にありますので、その辺りが蒸気に包まれているのです。 まもなく、踏切ですので、オーナーさまが、列車が近づいていることを知らせているのです。


(その8に続きます)  


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