(その5の続き) THE PANNIER 0-6-0 TANK
はじめてこの機関車を見たのは、TMS誌でのアスターホビー社さまの広告ですが、
外見からはシリンダーや走り装置類が見られなく、動輪3軸をつなぐ連結棒だけが見えたので、
てっきり自由形の模型のために設計された機関車だと思っていました。でも、その後、
偶然実物の写真を見て、そうではないと分かりました。手元のアスターホビー社さまのちらしには、
LT No.90、GWR No.5764、BR No.6400、GWR No.6752、GWR No.3738、BR 8763の写真が載っていますので、
複数の鉄道会社で活躍した機関車のようです。写真のパニアタンクはサイドタンクのマークから BR のようです。 LT : London Transport GWR : Great Western Railways BR : British Railways 客車2両の先頭にたって牽引しています。 ブリテイッシュなB形タンク機の横を走り抜けていきます。 このクラスの機関車の燃料として、”燃料用アルコールが主に使われ、一部に木炭や石炭が使われる”と思っていましたが、 ブタンガスも使われるようです。また、アルコール焚きの場合、燃料用アルコールなら何でもよいと思っていましたが、 このテーマで書くため、アスターホビー社さまのホームページをよく読むと少し違うようです。 燃料用アルコール(ダイワ)
手元の燃料用アルコールを調べてみます。写真の燃料用アルコールの製造販売元は、
大和薬品工業株式会社です。 燃料用アルコール(ネンアル)
この写真の燃料用アルコールの製造販売元は、日米薬品商会のようです。 アスターホビー社さまのホームページ(トップページ→ライブモデルを楽しもう→FAQ)の 「燃料(アルコール)に関して」の記述によると、 ”エタノール20%程度混合の燃料用アルコールが6500kcalの石炭だとすれば、 メタノール99%の工業用アルコールは特急「ゆうずる」牽引機に支給された8000kcalの特級豆炭に相当する”ようで、 ”メタノールの割合が多いほど高カロリー” のようです。はじめて知りました。 ダイワの成分は?
ネンアルの成分は?
ダイワの成分は、”99.8%メチールアルコール85%、イソプロパノール15%” とあり、メチールアルコールはメタノールの ことなので、メタノールの割合が85%ということです。 一方、ネンアルの成分は、”メタノール80%、エタノール20%” とあり、メタノールの割合はダイワより若干小さいものの大差はなく、 どちらも、”6500kcalの石炭相当” のようです。 快走するパニアタンク!!! 使用しているアルコールのメタノールの割合はどのぐらいなのでしょうか? そういえば、33年前、市ヶ尾のレイアウトにお邪魔していた時、私は薬局で購入した燃料用アルコールを持参していましたが、 レイアウトには金属缶が用意されてあり、クラブのメンバーの方に頒布されていました。 私はてっきり持参した燃料用アルコールと同じものだと思っていましたが、 もしかしたらメタノール99%のアルコールだったのかもしれません。 私はメタノール99%のアルコールを使ったことがありません。メタノール80%のアルコールとはどう違うのでしょうか? メタノール80%のアルコールより、メタノール99%のアルコールを使った方が良いのでしょうか? アルコールを使う上で困るのは炎が見えないことです。夜間なら見えるでしょうが、太陽光線下では、 こぼしたアルコールがいつのまにか引火し燃えていても気づきにくく、枕木が燃えたり機関車が火盛りになることもあります。 慌てて消そうとして火傷する恐れもあります。また、液体状態では透明で、ボイラーに給水する水との区別がつきにくいことも厄介にしています。 スチームアップする台の上や線路の上が濡れていても、水なのかアルコールなのか区別がつかないですし、 ましてや、もし、水とアルコールを間違えて使っては大変です。このあたりは33年前と状況は同じようです。 都市ガスやプロパンガスは漏れたときに気づきやすくするために匂いをつけてあるそうですが、 それと同様に ”もし、「アルコール液に色をつけること」 、 「炎を可視化すること」 が出来れば、事故防止・安全性向上に大変役立つと思います!!!。” (その7に続きます) |