ライブスチームの運転


47. OS製Super-6  準備から走行まで!!! (その1)  (H28.3.2掲載)

 今回のテーマの主役は、OS製 Super-6 です。所属する倶楽部の定例運転会において、メンバーの方が持ち込まれ、 快調に走行された模様をご紹介します。 なお、この機関車は平成27年9月の”ミニSLフェスタinおやべ”にて運転させていただき、快調に走行した機関車です。

OS製 Super-6 運転室
OS製 Super-6 運転室
1:ハンドポンプ
  ボイラーに給水します。蒸気圧の有無にかかわらず給水できます。 また、停車中でも走行中でもいつでも給水できます。それゆえか、エマージェンシーポンプとも言われます。 このポンプが正常に機能しない時は、火を入れないのが基本です。

2:テコ式逆転機(リバーシングレバー)
 前進・後進の切り替えと、効率良く蒸気を使用するよう調整します。写真ではミッドギア(中立)になっています。

3:圧力計(プレッシャーゲージ)
 ボイラーの蒸気圧を表示します。常に監視します。重要な計器です。

4:(ネジ式)加減弁(レギュレーターバルブ)
 開くとボイラーから蒸気室を通ってシリンダーに蒸気が送られます。

5:焚口
 ここから火室に燃料(石炭など)を投炭します。

6:汽笛弁(ホイッスルバルブ)
 発車の合図などまわりの人に知らせます。乗客された方に楽しんでいただくために鳴らすこともあります。

7:水面計(ウォーターゲージ)
 ボイラー内の水位を表示します。圧力計と同様に常に監視します。重要な計器です。上り坂では水が後ろにきますので高くなり、 下り坂では水が前にいきますので低くなります。

8:通風弁(ブロアーバルブ)
 火室内の石炭を活発に燃焼させ蒸気圧を維持するため、停車中はもちろん、走行中でも下り坂では少し開けた方がよいようです。

9:インジェクターグローブバルブ
 このバルブを開けると、インジェクターに蒸気が送られ、ボイラーに給水されます。 ハンドポンプと違って蒸気圧がないと給水できません。

10:フィードバックバルブ
 このバルブを閉めるとボイラーに給水されます。 開けるとテンダーの水タンクに戻ります。ネジ式ですので給水量を微調整できます。

11:ドレンコックレバー
 このレバーを前後動することにより、ドレンコックを開閉します。加減弁を開けると、ボイラー内の高圧蒸気が蒸気室を経てシリンダーに送られますが、走行開始時はまだ温まっていませんので、 蒸気の一部は水に戻ってしまいます。その水(熱湯)がシリンダー内に留まると、ピストンの前後動の妨げになるため、 排出する必要があります。そのため、走行開始時、シリンダー下部のドレンコックを開けます。 実機では絵になるのですが、ライブスチームでは長く開けている蒸気圧が低下してしまうため、 必要最低限の時間しか開けない方が良いです。


 運転室には各機器・弁が整然と配置されています。取扱い易いです。圧力計は大きくて見やすいです。給水機能はハンドポンプ、 軸動ポンプ、インジェクターの3系統あります。

テンダーの連結
テンダーの連結
機関車とテンダーを連結し配管を繋ぎます。Super-6の場合は3つ接続します。@テンダーの水タンク→軸動ポンプ・ハンドポンプへ、 Aテンダーの水タンク→インジェクターへ、B軸動ポンプ→テンダーの水タンクへ。 いずれも圧力がかかるわけではありませんので、 そこそこの力、水が漏れない程度の締め方で大丈夫です。高圧がかかる部分とは違って、神経質にならなくてもよいと思います。

テンダーの連結
:テンダーの水タンク→軸動ポンプ・ハンドポンプへ

テンダーの連結
:テンダーの水タンク→インジェクターへ、 :軸動ポンプ→テンダーの水タンクへ


ボイラーへの給水
ボイラーへの給水
安全弁2つのうちの1つを取り外して、ボイラーに給水します。水容量は約5リットルです。 写真は4リットルの容器ですので、1回では足りません。

ボイラーへの給水
1つ前の写真は別のSuper-6です。こちらの機関車のオーナーさまはご覧のとおりの方法で給水されます。 分かりますでしょうか? そうです。水ではなく、あらかじめ電気ポットでお湯を沸かしてから給水されているのです。 電気ポット1回で5リットルの水は沸かせませんので、複数回沸かします。

安全弁
安全弁
給水のため、取り外した安全弁です。

給水完了
給水完了
 ボイラーへの給水が完了し、安全弁を取り付けています。 締め付けるのにモンキーレンチは使わない方がよいです。六角部をなめてしまいますので。 写真のように”めがねレンチ”が最も良いと思います。六角の全てに力が加わりますので。

テンダーへの給水
テンダーへの給水
テンダーへも忘れずに給水します。ボイラーより容量は多いでしょう。 よって、長時間・長距離の運転が可能になります。


(その2に続きます)  


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