ライブスチームの運転


493. アスターホビー製 1番ゲージ スクールズ  (その1)  (R2.6.18掲載)

 今回は、アスターホビー製 1番ゲージ スクールズを取り上げます。 昭和51年、高校生の時にTMS誌(No.340)に出会い、世の中に”鉄道模型”という趣味があることを知りました。 そして、その中には”ライブスチーム”があることを知り、興味を持ちました。 私にとってスクールズは、ライブスチームの世界に入りはじめた頃に出会った、思い出深い機関車です。


スクールズのパンフレット
その頃、アスターホビーさまから入手した、パンフレットは、片面が”スクールズ”で、 裏面が”8550”で、”蒸気を吐いて、ずっしりと走るぞ”のキャッチフレーズは、 私の心をがっちりとつかみました。


8550のパンフレット
こちらが”8550”のパンフレットです。 ”スクールズ”と同様に左上に、”蒸気を吐いて、ずっしりと走るぞ”のキャッチフレーズがあります。


それから、約20年後、東京・銀座 天賞堂さまの4階で、 スクールズに出会い、入手しました。当時、千葉県船橋市に住んでおり、勤務地が東京・大手町でしたので、 ちょくちょく、天賞堂さまに寄っており、ラッキーでした。


日本の蒸気機関車は黒いためか、 ”蒸気機関車は黒いもの”と、 思っていましたので、鮮やかな黄緑色に驚いた記憶があります。


”8550”は片側のエンジンのみ駆動し、他方のシリンダー部の中には、 給油タンクが入っています。一方、”スクールズ”は2気筒駆動です。それゆえか、 給油タンクが、煙室の前に配置されています。


 給油タンクをアップしてみてみます。給油方式は、置換式(ロスコ―式)です。 軌間45mmゲージの機関車においても、今は、かなり精巧な作りになっていますので、 この位置に給油タンクがあるのは、違和感を感じる方が、いらっしゃるかもしれません。 が、当時、私は全く、そうは思いませんでした。 ”ライブスチーム”が欲しければ、自分で設計・製作するしかなかった時代に、 アスターホビーさまの、塗装済で、旋盤やボール盤を要せず、手工具のみで組立てられ、 しかも、10万円をきる価格は、画期的だったと思います。


日本製の蒸気機関車では、煙室戸の中央上部にナンバープレートがあるのに対し、 ”スクールズ”にはありません。 石炭焚きのライブスチームでは、運転終了後、煙室戸を開けて、煙管掃除を行いますが、 この機関車は、アルコール焚きで、ボイラーに煙管はありませんので、運転終了後、 煙室戸を開ける必要はありません。


機関車の後部です。 車体の黄緑色と、後端梁の赤色が、鮮やかです。


連結器は、私が好きなねじ式(スクリューカプラー)です。 平成28年1月24日、 ”横浜ライブスチームクラブ”さまの月例運転会にお邪魔させていただいたとき、 アスターホビーさまから、部品として分けていただいたくらいです。


 上から見てみます。エンジン部に比べて、テンダー部がやや長いように感じます。 エンジン部とテンダー部との間隔が、やや離れているため、そう見えるのかもしれません。 曲線通過時に、エンジン部とテンダー部が接触しないようにするため?、加減弁や通風弁の操作がし易いようにするため?、 エンジン部とテンダー部との連結ピンを回し易くするため?、 エンジン部とテンダー部との間隔を離したのかもしれません。 なお、ここに()、給水口があります。 これは()、安全弁です。


(その2に続きます)  


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