ライブスチームの運転


512. OS製コッペル シリンダードレンコックの修理  (その1)  (R2.8.22掲載)

 今回は、令和2年7月5日(日)に開催されました、 よさみ鉄道倶楽部の定例運転会において行った、 ボイラー水圧試験時に見つかった、 OS製コッペルのシリンダードレンコックの修理模様をレポートします。 所属する倶楽部のメンバーで、OS製Super−6を持っていらっしゃる方は、 シリンダードレンコックを折損したことがあるそうです。が、 私はOS製コッペルもクラウスも、シリンダードレンコックを折損したことはなく、 よって、はじめての修理となります。


 
ボイラー水圧試験時に撮影した写真です。 非公式側のシリンダードレンコックの後ろ側が折れています()。 本来は、ここに()、付いています。


定例運転会から数日後、OSさまに、シリンダードレンコックを予備を含め、2個注文しました。 後払いで、すぐに発送していただけるので、いつも助かっています。 写真は、交換部品到着後、交換しようとしているところです。 なお、私のコッペルの保管場所兼修理場所は、マイカー内です。


  
 問題は、”車内の狭い空間で、シリンダー側の雌ネジに埋まっている雄ねじ()を取り外すことができるか?”、 です。OS製品に詳しい、倶楽部のメンバーの方に、取り外し方をお伺いしたところ、 マイナスドライバーで取り外せるとのことでした。 しかし、マイナスドライバーをシリンダーの下から挿し入れる、 スペースが無いのです(車の床からシリンダーボディまでの高さより、 マイナスドライバーの方が長い。なお、後日、行った結果から、 もっと小さい(短い)マイナスドライバーを使えば良かったかもしれません)。
 よく見ると、凝結水を排水する銅パイプ()が上に曲がっています。 また、シリンダー前後にあるドレンコックを繋ぐコネクティングプレートAも、 ドレンコック折損側が、外側に曲がっています()。 これらも、シリンダードレンコック折損時の衝撃で、曲がったのかもしれません。


内が、 OSさまから購入した、シリンダードレンコックの全部品です。 ここ()を、シリンダーボディにねじ込みます。 この上に写っている、銅パッキンを挟んで、ナットで固定します。 写真右側が、取り外した、シリンダードレンコックで、 シリンダー前後にあるドレンコックを繋ぐコネクティングプレートAに繋がったままです。 このコネクティングプレートAが、外側に曲がっていることを前述しましたが、 このあたり()が、外側(写真左方向)に曲がっていました。 写真は、まっすぐに修正した後です。


写真右側がドレンコックレバーピンで、 ここ()を、 写真左側のドレンコックレバーの、 この穴()に挿し入れて、 上からハンマーで叩いて固定するのです。が、 重要なのは、ドレンコックレバーのどちらの面を挿し入れるか、です。


 実は、公式側(運転操作している状態から見て、左側)と、 非公式側(運転操作している状態から見て、右側)では、部品が異なると思っていましたので、 OSさまに注文するとき「右側のシリンダーの後ろ側のドレンコックが折れた」旨を明記したのです。 が、公式側も非公式側も部品は同じで(つまり、注文時、 シリンダーの右側か左側かを指定する必要はなかったのです)、 写真のドレンコックレバーのドレンコックレバーピンへの取り付け方によることをはじめて知りました。 もう一つの穴は”〇”ではなく、一部が欠けています()。 写真では左上が欠けていますが、裏返しにすれば、右上が欠けることになります。 こうして、公式側用にも、非公式側用にもなるのです。


自宅に工房/工作室は、ありません。ベランダに椅子を持ち出し、 横倒しにして、足に万力を取り付けました。 万力の真ん中あたりにドレンコックレバーピンを挟み、上からドレンコックレバーを挿し入れました。


アップして見てみます。コッペルの組立説明書の図を何度も見て、面を間違えないよう、 ドレンコックレバーを挿し入れました。 写真の状態()が、非公式側の場合です。 ドレンコックレバーピンの頭()が、 ドレンコックレバーより上に突き出ていますので、 そこ()をハンマーで叩いて、固定します。


ハンマーで叩いて、 ドレンコックレバーをドレンコックレバーピンに取り付けました()。


(その2に続きます)  


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