ライブスチームの運転


515. OS製コッペル シリンダードレンコックの修理  (その4)  (R2.9.5掲載)

  (その3の続きです)

修 正 後                      修 正 前
 
ドレンコックレバーピンとコネクティングプレートBが干渉することから、 取り付けた、シリンダードレンコックを取り外しました。 そして、ドレンコックレバー()をシリンダードレンコックと平行になるよう、 修正しました。右側の写真では少し開いていますが()、 修正後の左側の写真では、ほぼ平行になっています。


更に、 シリンダードレンシャフトアームA()の下部(機関車を立てていますので、 写真の右側が機関車の下側です)が、外側(写真の手前方向)に曲がっていることが、 ドレンコックレバーピンとコネクティングプレートBとの干渉の要因となっています。


そのため、シリンダードレンシャフトアームAを取り外しました。 機関車にシリンダードレンシャフトアームAを取り付けたままで曲げるのは、好ましくないと思い、取り外しました。 そして、内側に曲げました。写真は曲げた後です()。


 
そして、シリンダードレンシャフトアームAを取り付けます。 上側をドレンコックシャフトに連結し、 下側をコネクティングプレートB()に連結します。 写真は、 下側をコネクティングプレートB()に連結しているところです。


 
コネクティングプレートA()を、 ドレンコックレバーピンに挿し込み、M2ナットを締めています。


次に、コネクティングプレートAとコネクティングプレートBを連結します(内)。


 
アップして見てみます。H−M2.6×7S4()を、 コネクティングプレートA()の穴に差し込み、 コネクティングプレートB()に切ってある雌ネジにねじ込みます。 ここまでで、全ての部品を取り付けました。


まだ、修理は完了していません。運転室内にある、ドレンコックレバーを上下に動かしたとき、 公式側と非公式側のシリンダードレンコックの開閉具合いが同じになるよう、 調整を要します。機関車を立てていますので、 公式側と非公式側のシリンダードレンコックの開閉具合いを見比べながら調整することが、できます。


 
調整は、 シリンダードレンシャフトアームA()とドレンコックシャフト()との取り付け角度(内)により、 行います。 シリンダードレンシャフトアームA()をドレンコックシャフト()に留めている、 C−M3×6()を六角レンチ()で緩めます。 そして、公式側と非公式側のシリンダードレンコックの開閉具合いを同じにして、 C−M3×6()を六角レンチ()で締めます。 なお、公式側のC−M3×6()は、 触らず、そのままとし、 非公式側のC−M3×6()だけで調整しました。


公式側と非公式側の開閉具合いは、微妙にズレがあり、 最良と思われるところで、調整しました。


 
機関車を線路上に戻した後の写真ですが、戻す前に、 コネクティングプレートAとBに干渉していた、油水の排出用の銅パイプを曲げて調整しました。 シリンダードレンコックの開閉時に左右だけではなく、上下にも動く、 コネクティングプレートAに干渉せず()、 かつ、線路からも、できるだけ離すよう()、調整しました。 なお、写真の左側のシリンダードレンコックが、今回、交換したシリンダードレンコックです。


 修理完了後の写真です(チャンと修理できたかは、火を入れて走行して、確かめないといけませんが)。 シリンダードレンコックを折損したのは、今回がはじめてで、折損が見つかったときは、 自分で修理ができるのか、不安感に包まれました。 修理にあたっては、所属する倶楽部のメンバーの3名の方に、アドバイスをしていただきました。 OS製品に詳しい方、OS製コッペルを保有しておられる方、OS製や動輪舎製のライブスチームを何台も製作された方です。 ありがとうございました。
 困ったときに相談できる方がいらっしゃるのは、倶楽部に入っている強みであり、大変ありがたいことです。 ライブスチームにおいては、分かってしまえば何でもない、ちょっとしたことでも、 自分一人の力では時間ばかりが過ぎ、そこで立ち往生してしまうことが多々ありますので。


(その3へ戻ります)  


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