(その8の続きです) 機関車の下にもぐって、先台車を下から見てみます。
写真の右方向が機関車の前方で、左方向が機関車の後方です。
これ(→)が、先台車の心向棒の中心ピンです。
左側の写真の中心ピン付近をアップして見たのが、右側の写真です。
このピン(→)を中心に先台車が左右動/上下動をします。 先台車を取り外すのに、支障となるブレーキ関係部品などを取り外した後、
先台車を取り外しました。取り外した部品を無くさないよう、注意します。
なお、写真左下のオレンジ色の毛布は、床に横になって作業をするとき、下に敷くために用意されたものです。 取り外した先台車です。
心向棒の中心ピンが入るこの穴(↑)の径を大きくして、ガタをつくります。
直径8mmから8.5mmに広げ、更に9mmまで広げました。 穴の径を大きくするのに使用した、ボール盤です。
ドリル刃は最初に8.5φを使用しましたが、先輪の下がり具合いをもっと大きくするため、
次に9φを使用し貫通させました。 床に横になって、先台車を取り付けています。取り外したブレーキ関係部品なども取り付けます。 ”先台車を取り外す→心向棒の中心ピンが入る穴の径を大きくする→先台車を取り付ける”、 一連の作業は全て、 5インチゲージのC55・C62・Big Boyなど多数のライブスチームの設計・製作された倶楽部のメンバーの方が、 お一人で行われました。作業されている様子を見ていると、自然と手が無駄なくテキパキと動いていき、驚きました。 私はただ見ているだけでした。 改善の具合いを確認するため、本線に向かっています。火室の火は消えていますので、
手で押しています。ちなみに逆転機は前進にし、シリンダードレンコックは開いています。 本線上を手で押してみた結果、曲線での脱線は、なくなりました。
心向棒の中心ピンが入る穴の径を大きくして、ガタをつくった成果だと思います。
しかし、残念ながらポイントでの脱線は改善されません。 営業列車の走行に支障をきたさないよう、支線に退避しました。
そして、オーナーさまを交えて、倶楽部のメンバーの方々が、再び改善策について、談義しています。
数年前にセントラル鉄道製8620形を完成させた、倶楽部のメンバーの方が行った、
バネを入れて、先輪を線路に押し付けるよう、改善を行うこととなりました。 改善策が固まったところで、第1回試運転を終了します。
ボイラーとテンダーの水を抜き、煙室戸を開けて煙管掃除を行います。
改善策対処後は、きっと快走することと思います!!!。 (その8へ戻ります) |