ライブスチームの運転


57. 5インチゲージ C571  (その8)  (H28.4.7掲載)

  (その7の続き)

 運転終了後、C57を下から見てみました。めったに見れませんので、しっかりと写真撮影させていただきました。 C57の前方から後方の順に撮影しました。

C57の下側 その1
C57の下側 その1
写真の右側が機関車の前で、左側が後ろです。以降の写真も同様です。 は前部の自動連結器です。は先台車2軸のうちの、前側の車輪です。


C57の下側 その2 / 先台車
C57の下側 その2 / 先台車
先台車(2軸)です。左側の車輪の上部にシリンダー排水弁を開閉する作用シリンダーがあるのですが、 写真では見にくいです。実物は空気操作式のようですが、こちらは蒸気操作式のようです。 これまで運転したのは手動式ばかりですので、機械式はこのC57がはじめてです。


シリンダー排水弁(蒸気操作式シリンダー排水装置)の作用コック
シリンダー排水弁(蒸気操作式シリンダー排水装置)の作用コック
作用コックは運転室の右側、フィードバックバルブの上に付いています。


C57の下側 その3 / 第1動輪
C57の下側 その3 / 第1動輪
 写真中央の車輪は第1動輪です。↓と↑は軸動ポンプです。 2つ付いています。軸動ポンプから出た水は一つのパイプに合流して、 ここ(←)からボイラーに入ります。通常付いている逆止弁は付いていないようです。 ”その6”で、走行中の映像について紹介しましたが、映像をご覧になってお気づきの点はなかったでしょうか? 実は軸動ポンプがちょっと不調で、 ボイラーへの給水量が不足したため、テンダーに付いているハンドポンプを走行中も操作して給水していたのです。 安全弁が結構噴いているのも、この影響です。 折角作った蒸気を放出するのはもったいないのですが、いつもいつもハンドポンプを操作しているわけにもいきませんので。 お昼休みを挟んで、午後からも走行したのですが、午後からの走行では軸動ポンプの給水機能が良くなり、運転に余裕ができました。 軸動ポンプが不調のため、ハンドポンプを走行中も操作しないといけない状態では、小忙しくなかなか余裕はありませんので。


C57の下側 その4 / 給水口
C57の下側 その4 / 給水口
前の写真のの給水口のアップです。逆止弁が付いていないようです。


C57の下側 その5 / 軸動ポンプ
C57の下側 その5 / 軸動ポンプ
軸動ポンプ周辺のアップです。左側(テンダー)からきた水は(↑)の丸い部分で2分岐され、 それぞれ軸動ポンプの下側から中に取り込まれます。それぞれの軸動ポンプの上側から出た水は、 写真中央の丸い部分(↓)で合流し、右方向にいくとボイラーに入り、左方向にいくとフィードバックバルブがあります。 給水口に逆止弁が付いていませんので、フィードバックバルブは通常、全閉し全量を給水しています。


C57の下側 その6
C57の下側 その6
写真中央の車輪は第2動輪です。右側のに軸動ポンプが見えます。 第2動輪の回転運動から軸動ポンプのピストンを前後動させています。 左側のは何でしょうか? あまり見たことがありません。 たぶんブレーキシリンダーではないかと思われます。このC57にはブレーキが付いています。 OS製コッペルでは手動式ですが、こちらは蒸気式のようです。実機は圧縮空気を使いますが、 こちらはシリンダー排水弁と同様の蒸気式のようです。


C57の下側 その7 / ブレーキシリンダー
C57の下側 その7 / ブレーキシリンダー
ブレーキシリンダーをアップしてみました。実機同様に2個付いています。 蒸気の力でシリンダー内のピストンを下に押すようです。


ブレーキ弁
ブレーキ弁
 はブレーキ弁のハンドルです。ネジ式逆転機のすぐ右側にあります。 実機の配置と同様の位置に付いています。ここにもパーパスさまのこだわりを感じます。 からボイラー内の蒸気を取り込み、 を通って、ブレーキシリンダーに蒸気を送り込むようです。 このブレーキはよく効きます・・・。というか、制輪子が動輪をガッチリとロックするので、機関車が線路上を滑走してしまいます。 ので、実用的とは言いにくいです。動輪が回転しようとする力より、 制輪子が動輪を押さえる力の方が大き過ぎるようです。ロックしないよう(アンチロック)、工夫が必要のようです。


C57の下側 その8
C57の下側 その8
写真中央の車輪は第3動輪です。動輪の間にブレーキの機器類が見えます。 左側は従台車で、回転の支点(↓)が見えます。


(その9に続きます)  


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