今回のテーマは、OS製 5インチゲージのコッペルです。小さいながらも良く走る可愛らしい機関車です。 OS製 コッペル
コッペルは複数のメーカーが製作していますが、このコッペルはOS製です。
このホームページのトップページは5インチゲージのコッペルの重連の写真で、前がこのOS製で、
後ろがワダワークス(Wada Works)製です。 コッペルの製造銘板
実機の製造メーカーは コッペル(Orensteim & Koppel-Arthur Koppel A.-G.) 社で、
ドイツの機関車です。 製造番号6533で、1913年に製造されたようです。
岡山県の井笠鉄道で1号機として活躍した、軌間762mmのナローゲージの機関車です。引退後、一時、
西武鉄道山口線(埼玉県)で走行していたようです。
現在は井笠鉄道記念館で大切に保存されているようです。いつか見に行きたいと思っています。 前面のナンバープレートです。井笠鉄道の”1号機”を表しています。 <5インチゲージ OS製 コッペルの仕様> 全長 ・・・・・・・ 770mm 高さ ・・・・・・・ 440mm 幅 ・・・・・・・・・ 230mm 重量 ・・・・・・・ 43kg(ドライ) 動輪直径 ・・・ 86mm シリンダー ・・ 直径(ボア):30mm 行程(ストローク):44mm 弁装置 ・・・・・ ワルシャート式弁装置(Walschearts valve gear) 弁型式 ・・・・・ スライドバルブ(slide valve) 給水方式 ・・・ 軸動ポンプ1基、ハンドポンプ オプションでインジェクターとドンキーポンプを付けることができます。 給油 ・・・・・・・ 機械式 ボイラー ・・・・ 飽和式 過熱管無し 小煙管18本 水容量:2.7リットル 加減弁 ・・・・・ ネジ式 逆転機 ・・・・・ テコ式 縮尺 ・・・・・・ 1/7 軌間762mmの機関車を、軌間127mmにすると縮尺は1/6ですので、 1/7ということは縮尺サイズより小ぶりに作られていることになります。 コッペルの連結器
通称、朝顔型連結器です。
私はナローゲージが好きで、好みの連結器です。何故か、ほのぼのします。 左側 シリンダー/ドレンコック
ドレンコックは開いているようです。運転終了後はシリンダー内に水が残らないよう、
ドレンコックを開けておきますので、開いているのでしょう。 右側 シリンダー/ドレンコック
シリンダーの前側と後ろ側にドレンコックが付いています。
ドレンコックレバーは前後共、支点より下になっているのが正常です。が、たまに一方が上になってしまうことがあります。
ドレンコックレバーを操作して動きに鈍さを感じたら、そうなっている可能性がありますので、
無理に操作せずにドレンコックを見た方がいいと思います。 左側 シリンダー/第1動輪周辺
運転前には弁装置などの駆動部分にマシンオイルを注油します。 左側 ワルシャート式弁装置
ラジアスロッドが下方にあります。前進の位置です。 こちらは、ラジアスロッドが上方にあります。後進の位置です。
加減リンク内の滑り子が下方にあると前進し、上方にあると後進します。でも、
それはピストンバルブ(つまり、外側給気)の場合であって、このコッペルはスライドバルブ(つまり、内側給気)ですので、
前進・後進が反対になるはずです。と、いうことは、蒸気室からシリンダーに至るまでの間で、前後を入れ替えているのかもしれません。
あくまで推定ですが・・・。 左側 第2動輪周辺
動輪直径は 86mm です。クルクルと可愛らしく回って走行します。 (その2に続きます) |