(その3の続き) C57形蒸気機関車
実機のC57はトップナンバーが山口線で、180号機は磐越西線で今も活躍しています。 そして、模型の世界でも人気の機関車です。1番ゲージでも、3.5インチゲージでも、5インチゲージでも作られています。 1番ゲージはこのアスターホビーさまより、3.5インチゲージでは技功舎さまより、 5インチゲージでは技功舎さまと、パーパス(高木産業)さまより出されました。 アスターホビーさまは昭和54年にC57を発売されていますが、 写真の1号機は2回目?の平成11年発売のモデルではないかと思われます。 真っ赤なナンバープレートは山口線仕様でしょうか。製造銘板がまたいいですね。 昭和12年に川崎車輛で作られたようです。製造番号 1769とあります。 1番ゲージでも最近はここまで精密に作りこんであるんですね。びっくりです。 C57と小さな客車
C57がレイアウトの側線で休んでいます。 おやっ、C57の後ろには坊っちゃん列車の
「マッチ箱」のような小さな客車も一緒に休んでいます。実機の世界ではないことがおこっています。
でも、なぜか ”ほのぼの” とした感じがします。 横から見てみます。C57より「マッチ箱」の客車の方が背が高く、ひけを感じません!。
模型の世界って面白いです。 C57 走行準備中!
C57はこの写真の撮影前に走行しており、そして、側線で休んでいました。再度、走行するようで、
オーナーさまが準備を開始されました。どうやら、置換式給油器内のオイル&水を抜いておられるようです。 金属製スポイド?で抜いておられるようです。そして、茶色のコーヒー缶に入れるようです。 すべての水交じりのオイルを抜いたら、次にスチームオイルを入れます。
実機はこの位置には給水温め器があるのですが、模型の世界では水ではなく、オイルを入れるのですね。 スチームオイルは1番ゲージでも、3.5/5インチゲージのライブスチームで使用する、蜂蜜のような濃い粘度のもので、 てっきり良いと思っていたのですが、ちょっと違うようです。濃度は3.5/5インチゲージのものより薄い方が良いそうです。 アスターホビーさまのホームページをみてみますと、 「自動車等、内燃機関用(乗用車など)のエンジンオイルを使用すると細いパイプ類を詰まらせる結果になるので厳禁です。 自動車用のエンジンオイルは特に添加剤がモデルに使用されている細いパイプを必ず詰まらせるので、 2サイクル・4サイクル用を問わず使用しないで下さい。」とアナウンスされています。 これを読んで思い出したのですが、36年ぐらい前、斉藤製作所さまの船舶用スチームエンジンを購入しました。エンジンは2気筒です。 はじめて入手したスチームエンジンで、スチームオイルの入手方法が分らず、 ホームセンタで購入した自動車用のエンジンオイルを使ってみたところ、エンジンの排出口から白っぽくドロッとしたものが出てきました。 気になって置換式給油器から蒸気室/シリンダを繋ぐ銅パイプを外して中をみたところ、 銅パイプの中がまるで血管に溜る血栓のごとくなっていまして、 細い針金を通して掃除しました。もし、1番ゲージの蒸気機関車でパイプを詰まらせたら、掃除はかなり困難かと思われます。 教訓:スチームオイルを使わずに、自動車用のエンジンオイルを使うと、パイプが詰まってしまう。 その後、入手したアスターホビーさまの8550形ではミシンオイルを使っていましたが、それでは薄すぎるようです。 ミシンオイルでは走行させると、エンジンからキーキー音がして、エンジンが泣いてしまうことがありました。35年前のことですが。 アルコール補充中!
給油後、次にアルコールを補充されています。実機もこの位置は燃料の石炭を搭載しています。 テンダーに給水中!
次にテンダーに水を補充されています。水色の容器から給水されています。
どんな水なのでしょうか? 蒸留水でしょうか?
”ライブスチームにはどんな水が適しているのでしょうか?
浄水機を使えばよいのでしょうか?”
この点も今後の研究テーマです。
テンダーをアップしてみます。水容器は真鍮で作られているようです。 (その5に続きます) |