ライブスチームの運転


75. 鉄道模型展/1番ゲージ  (その8)  (H28.6.8掲載)

  (その7の続き)

1番ゲージ C62形
1番ゲージ C62形
トラック状の線路の内側にはテーブルがあり、そこでは機関車の整備・スチームアップをされていました。 テーブルをよく見ると機関車が置いてあるようで、カメラでズームしてみるとC62です。テンダーは連結されていないようです。 デフレクターにスワローエンゼルが見えます。”C622”なのでしょう。 東海道本線を特急”つばめ”を牽引していた姿を見てみたかったです。 私の実家近くの関ヶ原の難所を長大な客車の先頭にたって、驀進していくC62の姿を、戦後の蒸気機関車の黄金時代を、見たかったです。 それははるか昔のことで私はまだ生まれていませんでした。


1番ゲージ 9600形
手前はC57ですが、その左後ろが気になります。


1番ゲージ 9600形
左後ろをアップして見ますと、どうやら機関車のスチームアップが完了し、線路まで運んでおられるところのようです。 機関車は運搬台に乗っています。機関車を直接持っていて、もし運搬中に安全弁が噴いて、 びっくりしておもわず手を離してしまったら大変です。また、この運搬台はリレーラーも兼ねているのかもしれません。 このアイディアは大変参考になります。今度、作ってみようと思います。


1番ゲージ 9600形
1番ゲージ 9600形
機関車が線路に乗りました。よく見ると、9600形です。しかも重連です。右側ではC57が休んでいます。


1番ゲージ 9600形の運転(ラジコン操作)
1番ゲージ 9600形 ラジコン
オーナーさまが何か持っていらっしゃいます。ラジコンの送信機のようです。どうやら、 この9600形重連をラジコンでコントロールされるようです。


C57の横を9600形重連の列車が通過していきます。
1番ゲージ 9600形 ラジコン

1番ゲージ 9600形 ラジコン

1番ゲージ 9600形 ラジコン
重連の9600形をどのようにリモートでコントロールして運転されているのでしょうか?


 5インチゲージクラスの機関車ですと走行中は、加減弁(レギュレータバルブ)、通風弁(ブロアバルブ)、逆転機、ドレンコックレバー、 フィードバックバルブ、汽笛弁を操作しますが、この中のどれを制御されているのでしょうか? 考えてみます。
 まずは加減弁。これは必須だと思います。逆転機を操作しない限り、速度調整はこの弁の開閉によりますので。

次に通風弁。力行中は閉めておけばよいでしょう。長い下り坂があるのであれば、開けた方が良いかもしれませんが、 そんなに長い下り坂のあるレイアウトはあまりないでしょうから、制御しなくても閉めたままで支障はほとんどないと思います。

次に逆転機。5インチゲージクラスでも発車時のフルギアのままで走行しても、あまり支障がありません。 蒸気の使用効率が多少悪くなる程度でしょう。ですから、制御しなくても支障はほとんどないと思います。

次にドレンコック。1番ゲージの場合は走行直前に機関車を前後動させて、シリンダ内の凝結水を排出させてから発車させますので、 制御は不要だと思います。でもドレンをきって発車する姿はいいです。まさに”蒸気機関車”の象徴的なシーンです。

次にフィードバックバルブ。もし、ボイラーの圧力と水位をリモートで監視ができるのであれば 制御できると良いと思います。また、安全面からも良いと思います。でも、ボイラーの圧力と水位をリモート監視できないのであれば、 制御のしようがありません。フィードバックバルブは圧力と水位の状態が分からないと調整のしようがありません。

次に汽笛弁。単に走行する上では鳴動できなくても支障ないと思います。 でも、トンネルに入る前や駅を通過する時などに鳴動できたら面白いと思います。ご覧になっている方への演出効果大だと思います。

 まとめますと、必須なのは加減弁。それ以外は制御しなくても、支障はほとんどないのではないでしょうか。 もし、あと一つ加えるとすると、汽笛弁が面白いと思います。でも、残念ながら、 私が保有するアスター8550とスクールズ(Southern "Schools" )には汽笛が装備されていません。

 余談ですが、5インチゲージの機関車(その時は電動の機関車でした)を午前中運転し、お昼になったので、食事のため車両基地に戻るため、 本線をしばらく前進し、ポイントを切り替えて、バックしたところ、乗車していた、たぶんその日はじめて運営スタッフを経験した方が「バックもできるのですね!!!」と 驚かれたことがあります。その運営スタッフの方は午前中、ずっとお客様の案内などをされていまして、その間、 すべての列車が一方向に前進しているところばかり見ておられたので、”機関車は前進するもの”と思われたのかもしれません。私にとっては前進だけではなく、 後進もできるのは至極あたり前のことなのですが、その運営スタッフにとっては驚きだったのです。 1番ゲージのレイアウトで、それまで前進で走行していた列車を駅で停車し、そして、 もしリモコン操作して、汽笛を鳴らしてドレンをきって、後進させたら、 大変面白いと思います。ご覧になっていた方はさぞかし驚かれることでしょう!!!。 これはお客様に楽しんでいただくための演出でしょうか?。  私は運転している自分だけではなく、お客様にも楽しんでいただく方が良いと思っています。


(その9に続きます)  


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