ライブスチームの運転


76. 鉄道模型展/1番ゲージ  (その9)  (H28.6.12掲載)

  (その8の続き)

1番ゲージ 9600形
1番ゲージ 9600形
アスターホビーさまのホームページを見ますと、9600形は平成9年発売のようです。


9600形 第1動輪
9600形 第1動輪
第1動輪付近をアップしてみます。動輪直径は41mmのようです。 1番ゲージとは思えないほど精巧です。


9600形 ワルシャート式弁装置
9600形 ワルシャート式弁装置
弁装置は実機同様のワルシャート式です。蒸気室の中は、実機はピストンバルブ(内側給気)ですが、 スライドバルブ(外側給気)のようですので、もしかしたら、 蒸気室からシリンダーに至る間で前後入替えているのかもしれません。


9600形 ロスコー式(置換式)給油器?
9600形 ロスコー式(置換式)給油器?
C57では先台車上部、煙室前の”給水温め器”の中に給油器がありましたが、 この9600形ではどこにあるのでしょうか? アスターホビーさまのホームページを見ますと、 ”左側のランニングボードの下”のようですので、 この写真中央の”元空気溜”の中にあるのかもしれません。間違っていたら御免なさい。


9600形 後部
9600形 後部
9600形 後部の写真です。右端にC57が見えます。


9600形 ナンバープレートと製造銘板
9600形 ナンバープレートと製造銘板
ナンバープレートは”69632”です。9600形の製造順位1番は”9600”で、 100番は”9699”で、101番は”19600”ですので、 ”69632”は633番目になります。 製造銘板には ”大11 川船” とあります。大正11年に川崎造船所で製造されたようです。でも、 どうしてアスターホビーさまは”69632”にされたのでしょうか? 9600形の有名機は何両かあります。 例えば、”9633”はNHKの朝の連続テレビ小説と映画版の「旅路」に出演し、 梅小路蒸気機関車館に保存してある超有名機ですが。余談ですが、私は映画版の「旅路」が見たくて、 製作した東映からDVDが発売されるのを楽しみに待っています。ちなみに、映画版の室伏雄一郎さん役は仲代達矢さん、 室伏有里さん役は佐久間良子さんです。


9600形 安全弁
9600形 安全弁 9600形 安全弁
安全弁は実機同様に2個付いています。実物に近い形状かと思います。 ボイラー設定圧力は3.5Kg/cmのようです。


9600形 配管
9600形 配管
配管(↑)がテンダーから本体へ、そして、 下にもぐるように前方向(写真の左方向)に伸びています。 おそらくテンダーの水を軸動ポンプに送っているのでしょう。 軸動ポンプの駆動はどの動輪軸の回転運動からえているのでしょうか? 写真からは分かりにくいです。


9600形 運転室
9600形 運転室

 9600形の運転室です。近寄って見れませんでしたので、この写真で機器を推定してみます。
まずは@。回して手?があるようですので、回すのでしょう。また、 丸棒が太くてテンダー側に伸ばしてあり、最も操作し易そうですので、加減弁(レギュレータバルブ)かと思われます。

次にA。軸の中心から短い丸棒が突き出ており、それをレバーで押すようです。 汽笛弁のような気がします。

次にB。これが難しいです。ローレットですので、回すのでしょう。回すものというと、 通風弁(ブロアバルブ)でしょうか? 運転室の左側、機関士席の位置ですので、逆転機の可能性もあります。 もし逆転機だとすると実機同様のネジ式ということになりますが。その他に考えられるのが、フィードバックバルブです。 フィードバックバルブは写真のような横向きではなく、縦向きの方が多いのですが。 はたして正解は何でしょう。

次にC。形状から回すのではなさそうです。押すか引くかのようです。 機関士席の位置ですので、ドレンコックの操作棒かもしれません。


(その10に続きます)  


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