ライブスチームの運転


771. 令和5年10月 OS法隆寺定例運転会 (その1)  (R5.12.6掲載)

 今回は、令和5年10月21日(土)に開催されました、 OS法隆寺レイアウトでの定例運転会模様をレポートします。 7月から9月までは運転会はありませんので、4ケ月ぶりの開催です。

 久しぶりの参加ということで、予定起床時刻より早い4時55分に起きてしまいました。 そして、5時35分に出発したのですが、東名阪自動車道において工事渋滞に遭い、現地には8時31分に到着しました。 いつもの通り、同好の皆さんと開門時刻の9時まで模型談義などで楽しみます。 開門後、所属する倶楽部のメンバーの方が、OS製 5インチゲージ C21のボイラーの水圧試験を行うとのことで、 お手伝いをさせていただきました。

 ボイラーの水圧試験の手順は、概ね次の通りかと思います。
 <前準備>
 ・ボイラー内を水で満たし、テストポンプの高圧ホースを接続する口以外は、全て塞ぎます(安全弁は取り外して、止栓で塞ぐ。 ボイラーの圧力計や水面計はそのままで。)。
 ・加減弁・通風弁・ドンキーポンプグローブバルブ・インジェクターグローブバルブ・ターボジェネレータグローブバルブなどが、 全閉になっていることを確認します。

 @テストポンプの高圧ホースを接続アダプターを介して、 ボイラー側の接続口(安全弁の口など)に繋ぎこむ。なお、テストポンプ、接続アダプター、止栓(プラグ)などは、 OS法隆寺定例運転会場に準備してあります。
 Aテストポンプのタンクに綺麗な水を入れ、
 Bテストポンプのボールバルブを開き、
 Cテストポンプのエアー抜きバルブを閉じます。
 Dテストポンプのハンドルを上下させ、送水します。
 Eテストポンプの圧力計の針が上がりはじめたら、
 Fハンドルを上の位置で止め、
 Gエアー抜きバルブを開きます。 すると、配管内・ポンプ内の空気が抜けます。
 H空気が完全に抜けない場合は、C〜Gを繰り返します。
 I空気を完全に抜いた後、エアー抜きバルブを閉じて、
 Jテスト圧力(使用圧力の1.5倍)まで、ハンドルを上下させます。 なお、このとき、テストポンプの圧力計を見ながら、ゆっくりとハンドルを上下させるのがポイントです。 勢いよくハンドルを上下させると、テスト圧力を越える圧力をかけてしまいますので、注意します。
 Kテストポンプの圧力計の針がテスト圧力に達したら、
 Lボールバルブを閉じます。 なお、この時にテストポンプの圧力計と、ボイラーの圧力計との指針の差を確認しておくといいと思います。
 M圧力計の針が降下しなければ、ボイラーに漏れはありません。 圧力計の針が降下する場合、どこかから漏れていますので、漏れている箇所を突き止めます。 そして、必要に応じて修理して、再度試験を行います。


 ボイラーの水圧試験を開始します。ボイラー上の安全弁2つを外し、 そのうちの一つの口に漏斗を差し込み、水を入れています。 これ()が外した、安全弁の一つです。 これ()は止栓で、満水後、安全弁の口の1つを塞ぎます。 もう一つの口には、テストポンプの高圧ホースを、接続アダプターを介して繋ぎます。


テストポンプのハンドルを上下させ、テスト圧力に達したので、ボールバルブを閉じました。


 どうでしょうか。 テストポンプの圧力計の針を注目します。ゆっくりですが、下がっていきます。 ボイラーの圧力計の針も同様に、ゆっくりと下がっていきます。


ボイラーの圧力計です。0.42MPaまで降下しています。


漏れている箇所を突き止めます。運転室内を見てみます。 水面計からは漏れていません。


焚口戸が漏れています()。 その上にある加減弁ハンドルの付け根あたりから、僅かに漏れているようです。


漏れている箇所は、1箇所だけとは限りません。 煙室戸が開けて、煙室内もチェックします。


 ブロアーノズルの先端()から、僅かに漏れています。 全体的には、ボイラー本体からの漏れはなく、僅かに漏れる程度ですので、この後、火を入れて走らすこととします。 なお、画像のブロアーノズルの直ぐ後方は、ブラストノズル(吐出管)です。

(その2に続きます)  


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