”安全”については、「15.”安全”について (H27.11.15掲載)」にて取り上げましたが、
掲載から8年を越えており、その後の各運転会での運客経験等を踏まえ、加筆修正したいと思います。 ライブスチームをはじめた頃、”安全”というと、 "水面計や圧力計を注視して、ボイラーの空焚きを防止すること”だと思っていました。 しかし、その後、入会させていただいた鉄道模型倶楽部の定例運転会などで運客してみると、 それだけでは不十分であることに気づきました。機関車のみならず、乗客の皆様の安全など、 ”安全”について、もっと広く考えるようになりました。 そして、乗客の皆様と一緒にライブスチーム/ミニSLを楽しみたいと思います。 そこで、乗客の皆様の安全、蒸気機関車の安全、列車の安全、運転される方の安全と姿勢について、 考えてみたいと思います。最後に私の運客時における失敗を紹介いたします。 1.乗客の皆様の安全確保 (1)はじめてミニSLにご乗車される方は、何が危険な行為なのか、分かりません。 そこで、運営スタッフや運転される方などが注意喚起を行う必要があります。 よさみ鉄道倶楽部の定例運転会が開催される、”フローラルガーデンよさみ”(愛知県刈谷市)のレイアウト(5インチゲージ)では、 駅に乗客の皆様への注意事項が掲示されています。その注意事項に解説を加えて紹介します。 駅に掲示してある、ミニSL乗車の注意事項 「かならず進行方向に向かって座る」
乗客の皆様のなかには、後ろ向きに座るお子さまがいらっしゃいます。
必ず進行方向に向かって座っていただきます。 「両足はステップに」
走行中、ステップから足を降ろすのは危険です。
保護者さまには走行中、お子さまが足を降ろさないか、見てていただければと思います。 「手荷物を持ったまま乗らない」
手荷物を持っていらっしゃる場合は、駅にある手荷物入れに置いてから、
乗車していただきます。 「子どもを抱いて乗らない」
お子さまを抱いていると、重心が高くなり、カーブで落下する恐れがあります。
お子さまは抱っこしないで、進行方向に向かって、座らせてあげてください。「飲食や喫煙は禁止」
飲食や喫煙される方は、あまり見かけませんが、
走行中はミニSLの乗車を楽しんでいただくことに集中していただければと思います。 「小学生未満の方は保護者同伴で」
小学生以上であれば単独で乗車できますが、小学生未満は保護者の方に同乗していただき、
一緒に楽しんでいただければと思います。
なお、お子さまが乗車を嫌がるときは、無理に乗車しない方がよいと思います。「走行中、駅以外での乗り降りは禁止」
走行中、立ち上がったりしては危険です。足はステップに乗せたまま、座っていてください。 「走行中の携帯電話、カメラの使用禁止」
走行中は乗車を楽しんでいただくことに集中していただければと思います。
スマートフォンなどでの写真やビデオの撮影は、乗車されていない方にお任せしましょう。
例えば、お母さまとお子さまが乗車される場合は、お父さまが線路外の安全な場所で、
撮影していただければと思います。「手足を出したり、体を揺らしたり立ち上がったりしない」
脱線や落下の恐れがあり、大変危険な行為です。
カーブでは遠心力でバランスをくずして振り落とされないよう注意します。
お子さまがこうした行為をなされないよう、保護者の方は注意して見てていただければと思います。「かならず係員の指示に従うこと」
係員の方は、お客様の”安全第一”に配意して運営されています。その指示に従ってください。 (その2に続きます) |