ライブスチームの運転


778. ”安全”について (その2)  (R6.1.20掲載)

 (その1の続きです)

1.乗客の皆様の安全確保(続きです)
「ミニSLの機関車は火の粉や蒸気が噴出する場合があり、やけどの危険があるので注意」
 ミニSLに興味を持ったお子さまが、機関車に近づくことがあります。 機関車に触らないよう、注意します(火傷防止)。 また、機関車を上から見る行為は、特に危険です。 万一、安全弁から蒸気が吹き出したら、お子さまの顔面を直撃してしまいます。 大人の方は身長がある分、安全弁から顔まで少し離れていますが、お子さまの場合は安全弁から顔までが近くて危険です。 乗客の皆様は安全弁から蒸気が吹き出すことをご存じではありません。 駅で停車中は、機関士さんは機関車から目を離さず、乗客の皆様の動きを注視した方が良いと思います。


「酒気帯びの方、乗り物に酔いやすい方、その他体調の悪い方は乗車できません」
ミニSLには体調の良い時に乗車していただき、楽しんでいただければと思います。


駅に掲示してある、ミニSLの乗り方と降り方のご案内です。

 
 乗車時、乗用台車のステップに足を乗せると、台車が傾いたり、脱線したりします。 席に腰を降ろしてから足を乗せます。降車時は、両足を地面に着いてから立ち上がります。

これは、クラスランドおやべ駅に掲示してある、 ミニSLに乗車する場合の注意事項です。


こちらは、白馬ミニトレインパークの駅に掲示してある、 ミニSLに乗車する場合の注意事項です。乗客の皆様にはチャンと読んでいただければと思います。


(2)最近は事故発生時に責任を追及される方が少数ですが、いらっしゃいます。 しっかりとした注意喚起を要します。前述の掲示物での注意喚起に加えて、例えば、アナウンスも行うことも一案です。 乗車待ちの皆様の行列方向に向かって音声案内を流して、乗車待ち時間中に聞いていただくのです。
これ()が倶楽部のメンバーの方が製作されたアナウンス装置で、 奥にミニSL乗車の注意事項の掲示板()があります。

アナウンス装置です。 乗車待ちのお客さまの行列方向に向かって、大きなスピーカーで音声案内します。
<アナウンスの例>
(チャイム音)
「今日もフローラルガーデンよさみにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。 ミニSLは線路の幅が狭く、非常に不安定な乗り物です。 事故を防止するため、注意事項を必ず守り、自己責任でご乗車ください。 乗車される方による、故意や不注意によって発生した事故については、一切責任を負えませんので、 あらかじめご了承ください。ご乗車にあたっては、かならず係員の指示に従ってください。 ミニSLは、火の粉や蒸気が吹き出して、やけどの恐れがあります。ミニSLに触ったり、上から見ないでください。 酒気帯びの方や、乗り物に酔いやすい方、体調の悪い方の乗車は、ご遠慮ください。
 次に乗車方法について、ご案内します。 客車の向こう側の地面に足をついて、客車をまたぐ姿勢をとってください。 次に腰をおろして客車に座り、最後に両足をステップに乗せてください。かならず進行方向に向かって座ってください。 手荷物をお持ちの方は、手荷物入れに置いてから、ご乗車ください。 お子さまは抱かずに座らせてあげてください。抱っこしてのご乗車は、落下の恐れがあり危険です。 小学生未満の方は保護者の方と一緒にご乗車ください。 走行中は足を絶対に降ろさないでください。足を降ろすと、落下して怪我をする恐れがあります。 保護者の方は、お子さまが足を降ろさないよう、注意してください。 走行中の飲食、喫煙は、ご遠慮ください。 走行中の携帯電話、スマートフォン、カメラ、ビデオの使用は、ご遠慮ください。 走行中、手足を出したり、体を揺らしたり、立ち上がったりすると、脱線や落下の恐れがあり、大変危険です。 降りるときは車両が完全に止まってから、両足を降ろしてから、立ち上がってください。
 それでは、今日もミニSLの力強い走りをお楽しみください。出発っー、 進行ーーー!!!。」

(汽笛の音)
「行っていらっしゃーーーい!!!。」
(以降、最初に戻り、エンドレスで案内します)


(3)運転される方は、走行中、乗客の皆様の動きに注意します。お子さまが体を揺らしたり、 足を降ろして地面に着けたり、線路際の草花に手を伸ばして触ろうとしたりすることがあります。 蒸気機関車の場合、列車編成の最前部で運転操作しますので、乗客の皆様を注視することが困難ではありますが、 お子さまが体を揺らすと台車が揺れますし、足を地面に着けるとブレーキがかかったように速度が落ちますので、 察知できる場合があります。 そうした時は、私は「足は乗せておいてください」などと注意を促しています。 なかには、それでも止めないことがあり、その場合は列車を停車させて、当該のお子さまに再度注意を促し、 保護者の方にはお子さまの動きに注意していただくことをしっかり伝えることがあります。
  運営スタッフの方は、可能な限り、乗客の皆様の動きを注視していただくとありがたいです。 あるいは、列車の最後尾に運営スタッフの方が乗車し、前方の乗客の皆様の動きに注意していただく方法もあります。
 ”ミニSLフェスタ in おやべ”において、 OS製MOUNTAIN 4−8−2が牽引する運客列車の最後尾のカブースに乗車させていただきました。 駅でお客さまが乗車された時の画像で、前方のお客さまの様子がよく分かります。

 
 OS製MOUNTAIN 4−8−2のオーナーさまより、非常時はカブースのブレーキハンドル()を引くように、 指導していただきました(乗車時はカブースの車体の一部を外します。画像は取り付けた状態です)。


(4)乗客の皆様が乗降りされる駅には、降車された皆様と乗車される皆様がいらっしゃいますし、また、運営スタッフの方々も居ますので、 注意しながら駅に進入します。特にお子さまの動きに注意しつつ、速度を落として進入します。 必要に応じて、汽笛を鳴らして、列車が近づいていることをお知らせします。
 ”ミニSLフェスタ in おやべ”において、 OS製Superー6が牽引する運客列車が、まもなくクロスランドおやべ駅に進入します。 前方の安全を確認して、駅に進入します。


(5)乗客の皆様の、列車からの落下などの万一の事故発生時の連絡態勢など、対応方法について、 あらかじめ取り決めておくといいと思います。

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