(その5の続きです)
名鉄7000系パノラマカーです。
お客さまを乗せて、やってきました。
1周走行して、駅の2番線に到着しました。
ALICEに戻ります。
ボイラー蒸気圧が上昇してきたようです。
更にボイラー蒸気圧が上昇し、出庫線に移動しています。
下回りを見てみます。
アウトサイドフレームの一部が切り取ってあり、内側の加減リンクが見えます(↓)。
アップしてみたのが、右の画像です。点検や注油をしやすくするために、フレームの一部を切り取ったのでしょうか。
(その2〜その5)で運転室の各機器を見てきましたが、
ドレンコックレバーハンドルが無いことにお気づきでしたでしょうか。
この機関車にはシリンダードレンコック(シリンダー排水弁)が見当たりません。
オーナーさまによると、”自動式”とのことです。が、”自動式”とはどういうことでしょうか?。
シリンダーの下方をアップして見てみます。
前後2箇所に突起物があります(↑ ↑)。
これは何でしょうか?。シリンダー排水の役目をするのでしょうか?。
出庫してきました。まもなく本線に出ます。
本線を試走しています。特段の問題はなさそうです。
オーナーさまのご厚意で運転させていただきました。
もちろん、ALICEを運転するのははじめてです。
焚口戸を開けて、オガ炭をしっかりと焚いておきます。
そして、逆転機を前進フルギアにし、ゆっくりと加減弁ハンドルを回していきます。走りはじめたらブロアバルブを全閉します。
水面計と圧力計を監視し、ボイラー蒸気圧と水位とのバランスをとるように、適宜フィードバックバルブを開閉調整します。
走行中、追突しないよう、前方注意します。水面計を見ていると、軸動ポンプからボイラーへチャンと給水されているようです。
画像は試運転を終えて戻ってきたところです。
機械式給油器を見させていただきました。
煙室の前方の下にあります(↓)。
オーナーさまによると、注文時にロスコー式(置換式)か、
機械式か、選択できたそうです。
連続運転を考慮すると、機械式の方が良さそうに思うのですが、どうなのでしょうか。
アップしてみてみます。
機械式給油器から送り出されたスチームオイルは、
配管を通って上方にある逆止弁に向かいます(→)。
逆止弁を通って、煙室方向に向かっています(↑)。
そして、主蒸気管に接続しているものと思われます。
下から見上げた画像です。
エキセントリックとエキセントリックストラップからえられた前後動を、
このロッド(↓ ↓)で伝えられて、駆動します。
機械式給油器から送り出されたスチームオイルは、
配管を ← ↓ → と通り、
逆止弁を通って主蒸気管に向かっています(←)。
お昼少し前に雨が強くなり、運転会は中止になりました。それでも、55名のお客さまに乗車していただきました。
ALICEの試運転は、特段の問題はなく、無事終了しました。
今後の運客走行の活躍が期待されます。皆さま、お疲れ様でした。
(その5へ戻ります)
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