(その4の続きです) 5インチゲージ ALICEの運転室
引き続き、5インチゲージ ALICEの運転室の各機器を見ていきます。 J : フィードバックバルブ(続きです) (その4)において、フィードバックバルブを開けたときのサドルタンクへの水の戻りについて、 「この機関車においては、サドルタンクの下から戻していますので(↑)、 目視できないのです。」と記しましたが、 本当にそうなのか、確認する必要があることに気づきました。 サドルタンクに接続した位置(↑)が配管の終端ではなく、 サドルタンク内にも配管が通っていて、この位置(←)に配管の終端(水の出口)があれば、 走行中、水の戻りが確認することができそうなのです。今度、よく見てきます。 K : 手ブレーキハンドル 手ブレーキハンドルです。他の機器と比べて、大きく感じます。 実機でも大きいのでしょうか。 運転室の下まで伸びています(↑)。 雄ねじがきってあり、手ブレーキハンドルを回すと、アームが上又は下に動きます(↑ ↓)。 そして、アウトサイドフレームのため、よく見えませんが、制輪子を動輪に押し付けるのだと思われます。 勾配上に留め置くときなどに、ハンドルを回してブレーキをかけておくと、便利だと思います。 さて、走行に向けて準備しています。画像では、サドルタンクに給水しています。 そして、ハンドポンプでボイラーに給水しています。 ボイラーの上にはサドルタンクがありますので、ボイラーの上に給水口を設けられなかったのでしょうか?。 ・ブロアーバルブ(通風弁)は全閉にしておく。(注) ・レギュレータバルブ(加減弁)は全閉にしておく。(注) ・逆転機はミッドギアにしておく。 ・燃料(有煙炭・おが炭など)をすぐに焚けるよう、準備しておく。 ・電動ブロアを煙突の上にセットして、スイッチをオンにすると、ファンが回転することを確認しておく。 もし、ファンの回転が弱いときは、乾電池(バッテリー)を新品に交換しておく。 (注)ボイラー蒸気圧がある場合は、バルブが開いていると蒸気が漏れる音がしますので、 バルブが開いていることに気づきやすいのですが、蒸気圧がないスチームアップ時はバルブが開いていても音がしないので、 気づきにくいので、注意します。 をしておきます。そして、灯油浸けした木片、あるいはおが屑を固めた着火剤などに火を着けます。 その上に有煙炭などの比較的着火しやすい石炭などを焚きます。 火を入れたら、電動ブロアのスイッチをオンにしますが、強すぎると火が消えてしまいます。 もし、ファンの回転速度を調整できるのでしたら、はじめは弱めにしておき、火がよく回ってから強くするといいと思います。 この強さ加減は経験が必要です。弱いと、なかなかボイラー蒸気圧は上がりません。 場合によっては、それどころか、ボイラーの水位が徐々に低下していくので、遂にはハンドポンプで給水する事態になり、 そして、それはボイラー蒸気圧上昇の妨げになります。こんな状態ではいつまで経っても、スチームアップは完了しません。 ですので、ファンの回転速度(強さ)はある程度は必要です。 時刻は、運客開始時間の10時を回りました。
駅ではEL120が前照灯を点けて、お客さまが来られるのをお待ちしています。 相変わらず、小雨が降ったり止んだりですが、お客さまがいらっしゃいました。
さー運客を開始します。画像はお客さまの乗せて快走中です。 (その4へ戻ります) (その6に続きます) |