(その3の続きです) セントラル鉄道製 38631(8620形)の運転室
引き続き、セントラル鉄道製 38631(8620形)の運転室の各機器を見ていきます。 I : 焚口戸 焚口戸です。 8620形は、近代の大形機の動力式焚口戸(左右に開くバタフライ式)ではなく、手動式です。 焚口戸ハンドル(↓)を手前に引けば、焚口受が右に開き、 鎖(↓)を引き上げると、焚口戸が上に開きます。 鎖(↓)を上に繋いでおくと、焚口戸を開いた状態を保てます。 実機通りの作りであり、大正時代の旅客用の名機である、8620形の感じが良く出ていると思います。 よく見ると、ナンバーである、38631の刻印があります。 J : 汽笛弁(ホイッスルバルブ) 汽笛弁(ホイッスルバルブ)です。 OS製と形状が似ています。実機の汽笛は3室ベルで高音ですので、甲高い音でもあまり違和感はないと思います。 K L : ??? この2つのバルブは何でしょうか?。考えられるのは、インジェクターグローブバルブと、もう一つは・・・。 M : シリンダー圧力計 シリンダー圧力計と思われます。 走行時、どのように針が振れるのか、興味があります。 N : ブレーキ弁 ブレーキ弁です。 ”八王子運転会”にお邪魔した時にオーナーさまの動輪舎製 C56144を運転させていただきました。 下り坂でハンドルを操作すると、実に良く機能しました。 ライブスチームの場合、効き過ぎる?と動輪をロックしてしまい、線路上を滑走してしまうことがありますが、 そうしたことはなく(アンチロック)、絶妙な効き具合いで驚きました。 たぶん、この機関車も同様なことと思います。 O : ハンドポンプ ハンドポンプです。 走行中は主に軸動ポンプからボイラーに給水し、インジェクターやドンキーポンプは一時的に使うことが多いと思います。 ハンドポンプは、蒸気圧や水温の高低に関わらず、常に機能しますので、給水機能の最後の砦として、とても重要な機器です。 火を入れる前に必ず正常に動作することを確認します。もし、正常に動作しない場合は火を入れません。 さて、スチームアップが順調に進められ、ボイラー蒸気圧が上がってきたようです。 ”八王子運転会”においては、オガ炭でC56144を走らせていましたが、今回は石炭のようです。
ウェールズ炭でしょうか?。 テンダーに水をいっぱい積載し、まもなく出庫でしょう。 (その3へ戻ります) (その5に続きます) |