ライブスチームの運転


924. いわくら観光振興会 ミニSL部会さまのミニSL出張運行 (その12)  (R7.8.6掲載)

 (その11の続きです)
16時になり、今回の出張運行は終了となりました。 事故や怪我などなく、無事終了して良かったと思います。


 
 最後に、今回勉強になった点をまとめてみたいと思います。
最大の特徴は、何といっても、”お客さまが乗られる、乗用台車を10インチゲージにしたこと”だと思います。 左の画像は今回の画像で、右の画像は令和5年夏に撮影した、 白馬ミニトレインパークの線路です。 は、5インチゲージで、 は、7.5インチゲージで、 は、10インチゲージです。


白馬ミニトレインパークの7.5インチゲージのボールドウィンモーガルと、 同じく7.5インチゲージの乗用台車です(令和5年夏に撮影)。


 その7.5インチゲージの乗用台車です(令和5年夏に撮影)。 ここ()に座り、 ここ()に足を乗せて、 ここ()を手でつかみます。


その運客列車です(2017年夏に撮影)。 5インチゲージの乗用台車より、安定性・安全性が高いと思います。


 今回の運客列車です。 前の画像と、見比べてみると、こちらの方が低床で、お客さまの重心が低いように思います。 ボギートラックの位置を、乗用台車の下ではなく、 前後の車両との連結部に配置(↑ ↑)したことにより、 実現したものと思われます。


 
 アップして見てみます。 車輪の位置と、お子さまの足の位置に注目してみます。 右の画像の は、足場の横幅です。 車輪の位置()と見比べてみると、 足場は車輪のほぼ真上から内側にあることが分かります。


 
 こちらは5インチゲージの場合で、令和7年6月に開催された、よさみ鉄道倶楽部の定例運転会での運客列車です。 前がお子さまで、後ろにお母さまが乗車されています。 車輪の位置と、足の位置に注目してみると、足の位置は明らかに、車輪より外側です。 ですので、乗車時、腰を下ろす前に足を乗せると乗用台車は傾いてしまい、先に乗っていたお子さまは落下してしまう恐れがあります。 前の画像の、車輪の位置とお子さまの足の位置関係とを見比べてみると、違いが分かるかと思います。 これが、5インチゲージと10インチゲージとの違いです。


 運客終了し撤収時に撮影した、乗用台車から外した、10インチゲージのトラックです。 車輪の大きさと車軸の長さの関係から、5インチゲージとの違いが見た目でも感じられます。


 今回は、つくで高原模型鉄道倶楽部のメンバーであり、 いわくら観光振興会 ミニSL部会さまの中心メンバーである方のお誘いにより、 お邪魔してきました。 以前より、お客さまの安全に関しての取り組みをお伺いしており、 実際の運客状況を見させていただき、10インチゲージの安全性の高さを実感し、とても勉強になりました。 ”鉄道模型の規格に10インチゲージはありませんが、 お客さまの安全に万全を期す上で有効な策である。” と言えると思います。
 画像は、今回参加されました、いわくら観光振興会 ミニSL部会さまのメンバーの方々との記念写真です(私は後列右端です)。 皆さま、ありがとうございました。 いずれまた、お邪魔したいと思っています。今後共、どうぞよろしくお願いいたします。

(その11へ戻ります)  


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