(その11の続きです)
16時になり、今回の出張運行は終了となりました。
事故や怪我などなく、無事終了して良かったと思います。
最後に、今回勉強になった点をまとめてみたいと思います。
最大の特徴は、何といっても、”お客さまが乗られる、乗用台車を10インチゲージにしたこと”だと思います。
左の画像は今回の画像で、右の画像は令和5年夏に撮影した、
白馬ミニトレインパークの線路です。
|は、5インチゲージで、
|は、7.5インチゲージで、
|は、10インチゲージです。
白馬ミニトレインパークの7.5インチゲージのボールドウィンモーガルと、
同じく7.5インチゲージの乗用台車です(令和5年夏に撮影)。
その7.5インチゲージの乗用台車です(令和5年夏に撮影)。
ここ(↓)に座り、
ここ(↓)に足を乗せて、
ここ(↓)を手でつかみます。
その運客列車です(2017年夏に撮影)。
5インチゲージの乗用台車より、安定性・安全性が高いと思います。
今回の運客列車です。
前の画像と、見比べてみると、こちらの方が低床で、お客さまの重心が低いように思います。
ボギートラックの位置を、乗用台車の下ではなく、
前後の車両との連結部に配置(↑ ↑)したことにより、
実現したものと思われます。
アップして見てみます。
車輪の位置と、お子さまの足の位置に注目してみます。
右の画像の ー は、足場の横幅です。
車輪の位置(→)と見比べてみると、
足場は車輪のほぼ真上から内側にあることが分かります。
こちらは5インチゲージの場合で、令和7年6月に開催された、よさみ鉄道倶楽部の定例運転会での運客列車です。
前がお子さまで、後ろにお母さまが乗車されています。
車輪の位置と、足の位置に注目してみると、足の位置は明らかに、車輪より外側です。
ですので、乗車時、腰を下ろす前に足を乗せると乗用台車は傾いてしまい、先に乗っていたお子さまは落下してしまう恐れがあります。
前の画像の、車輪の位置とお子さまの足の位置関係とを見比べてみると、違いが分かるかと思います。
これが、5インチゲージと10インチゲージとの違いです。
運客終了し撤収時に撮影した、乗用台車から外した、10インチゲージのトラックです。
車輪の大きさと車軸の長さの関係から、5インチゲージとの違いが見た目でも感じられます。
今回は、つくで高原模型鉄道倶楽部のメンバーであり、
いわくら観光振興会 ミニSL部会さまの中心メンバーである方のお誘いにより、
お邪魔してきました。
以前より、お客さまの安全に関しての取り組みをお伺いしており、
実際の運客状況を見させていただき、10インチゲージの安全性の高さを実感し、とても勉強になりました。
”鉄道模型の規格に10インチゲージはありませんが、
お客さまの安全に万全を期す上で有効な策である。” と言えると思います。
画像は、今回参加されました、いわくら観光振興会 ミニSL部会さまのメンバーの方々との記念写真です(私は後列右端です)。
皆さま、ありがとうございました。
いずれまた、お邪魔したいと思っています。今後共、どうぞよろしくお願いいたします。
(その11へ戻ります)
|