ライブスチームの運転


977. 市川蒸気鉄道クラブさまの運転会にお邪魔してきました (その10)  (R8.2.11掲載)

 (その9の続きです)
ガーラット式(Garratt)機関車が、 本日の走行を終えて機関区に戻ってきました。


 ボイラーの水を抜く前に火を落とします。 普通?の機関車では、火室下から灰殻を落としますが、 ガーラット式(Garratt)機関車では、どのようにするのか、注目して見ていると・・・。


オーナーさまが、取っ手をつかんで横に引き抜きました。


 
 取り出したのは、火格子です。 アップして見たのが右の画像です。 考えてみると、火室の後方には後炭水車がありますので、横に引き抜く作りにされたようです。 平岡さまのギヤードロコ(ハイスラーなど)も、火格子を横に抜く作りだったかと思います。 事由は同じなのかもしれません。

 さて、2気筒の普通?の機関車と比べて、ガーラット式の設計・製作は難しそうで、 気になる点を列挙してみます。
 ・運転操作性の考慮
  どこに乗って運転するのか?。後炭水車に乗って運転操作しようとすると、後炭水車を長くする必要があるが、 前後のバランスを考えると、前炭水車も長くする必要があるのではないか?。 そうなると、機関車が長くなり、運搬上、支障が出ないか?。 また、足場(ステップ)は設けられるか?。走り装置などが邪魔になって、ステップが設けられないのではないか?。 次位に連結した乗用台車から操作する場合は、運転室の各機器(加減弁ハンドル、ブロアーバルブなど)まで手が届くか?。 届かなければ、延長ハンドルが必要となる。 また、シリンダ―排水弁やフィードバックバルブの開閉をどうやって操作するのか?。 逆転機をどうやって操作するのか?。走行中に焚口戸を開けて、投炭することができるか?。

 ・前炭水車側とボイラーユニット側との配管接続、 ボイラーユニット側と後炭水車側との配管接続
  曲線では関節部で両者が曲がることに対応する必要がある。 この機関車では、チューブで接続しています。

 ・軸動ポンプを前炭水車と後炭水車に装備する場合の、フィードバックバルブの配置位置
  軸動ポンプを、前炭水車と後炭水車にそれぞれに装備する場合、 どこにフィードバックバルブを配置し、どのように配管するのか?。

 ・シリンダ―排水弁の開閉操作
  前後にあるシリンダ―排水弁の開閉をどのように行うのか?。 個別に操作?、一括操作?。曲線にどう対応するのか?。

 ・逆転機の操作
   前後にある蒸気室内の弁の動きを等しくするのを、どのように実現するのか?。 また、曲線にどう対応するのか?。

 ・加減弁の位置
  加減弁の位置は、機関車型ボイラーの場合、ボイラーの真ん中付近で、上方が好ましいと思います。 上り勾配では、ボイラー水は後方に寄り、下り勾配では前方に寄ることから、真ん中付近が好ましいと思います。 また、下方は水に近いので、できるだけ上方から蒸気を取り出した方が良いと思います。 いずれも、汽水分離をしっかりと行い、 乾き度を1に近づけたいからです。 そして、ウォータハンマなどを防ぎたいのです。
  そういったことを踏まえた上で、前後の蒸気室/シリンダーまで、どのように蒸気を供給するのか?。

 ・火格子・灰箱
  動輪の車軸などがあり、火室後方から灰や火格子を取り除くのは困難なので、横から取り出せるようにする。

 倶楽部のメンバーの中に「ガーラット式を製作したかった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。 が、なかなか手強い機関車ではないかと思います。 その手強い機関車を完成されたガーラット式(Garratt)機関車のオーナーさまに敬意を表します。


 
午後3時になりました。本日の運客は終了です。 画像はターンテーブルの横の、降車場と乗車場の間です。


 降車場と乗車場の間の線路脇には、石炭庫と給水塔があります。 蒸気機関車は、ここで適宜水と石炭を補給することができ、便利そうです。 なお、石炭庫は2つ有り、2種類の石炭を使い分けることができます。


各機関車が機関区に戻ってきました。蒸気機関車がいっぱいで壮観です。 なかなか見られない光景だと思います。


運客に大活躍した、 タカダモケイ 5インチゲージ C形タンク機関車は、火を落とし煙管を掃除しています。 「お疲れ様でした!!!。」


動輪舎製 C56165です。 こちらも、後片付け・掃除・整備が進められています。


 圧縮空気と共に灯油を吹き付けて、灰やオイルなどを吹き飛ばして、綺麗にしています。 自動車用のパーツクリーナーで汚れを落とした後、CRCを吹き付けると良い、と聞いたことがありますが、 こういった方法もあるのですね。勉強になります。


 以前から市川蒸気鉄道クラブさまの運転会にお邪魔したいと思っていましたが、 動輪舎製C1252のオーナーさまのおかげで、ようやく実現しました。 当日は理事長さまはじめ、多くの会員の皆さまにお会いでき、勉強させていただきました。 ありがとうございました。今年も、お邪魔したいと思っています。
 皆さま、今後共、どうぞよろしくお願い致します。

(その9へ戻ります)  


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