令和7年10月12日(日)に開催されました、市川蒸気鉄道クラブさまの運転会にお邪魔したとき、
最寄り駅の東京メトロ東西線行徳駅の改札口を出たところで、偶然に会った倶楽部のメンバーの方より、
お誘いいただき、東京までC62を見に行ってきましたので、その模様をレポートします。
倶楽部のメンバーの方と一緒に行くため、東海道新幹線の座席予約をしました。
隣りの席となるよう連絡を取り合い、スマートEXでそれぞれ予約しました。
スマートEXは、令和6年4月20日(土)に開催されました、”八王子運転会”にお邪魔するときから利用しているのですが、
とても便利です。
予約した列車は、市川蒸気鉄道クラブさまの運転会にお邪魔したときと同じ、その日の朝、名古屋を出発し、最も早く東京に着く、
のぞみ268号で、名古屋6時37発、東京8時12分着です。
所要時間は約1時間半ですが、鉄道模型談義をしていたら、すぐに東京駅に着いてしまいました。
東京駅から電車を乗り継ぎ、最寄り駅から歩きます。
ここまで4つの鉄道会社の列車を乗り継いできましたが、切符を買うことなく、1枚の交通系ICカードを改札口でタッチするだけでよく、とても便利です。
そして、9時12分に現地に到着しました。
東京都立の工科高校です。以前は"工業高校"とよんでいましたが、今は"工科高校"というのですね。
工業高校卒の私は、何か親しみを感じます。画像は正面玄関です。
当日は文化祭のようで、イベントの一つとして、C62を走らせるようです。
門をくぐると受付があり、来校の旨、お伝えすると、学校関係者の方が来られました。
どうやら、私達の訪問は倶楽部のメンバーの方が連絡を取っていた方から学校側に事前に伝わっていたようで、
お客さまのように校内を案内していただきました。こちらは好きで来校させていただいているのに恐縮します。
案内していただいてはじめて知ったのですが、このC62を製作されたのは、星野 栄次郎さまなのです。
びっくりです。
表 紙 裏表紙
私が星野さまを知ったのは、この画像の本です。
以前、隔月で刊行されていた「蒸気機関車(発行:キネマ旬報社)」誌のNo.44(1976年7月号 C57特集)のRailway Book Guide欄で紹介されていた、
「私の模型鉄道(ライブ・スチーム)」(発行:日本放送出版協会)です。
鉄道模型・ライブスチームと出会った頃で、早速本屋さんに取り寄せていただき、購入したのは昭和51年12月30日頃です。
50年近く前のことで、何度も何度も読んだので、表紙の右上などが欠けてしまいました。
本のなかで、96ミリゲージのC62を19年かかって製作・完成されたこと。そして、
5.6分の1のC62を製作されていることが紹介されていて、完成した先台車の写真が掲載されていました。
そのC62を完成され、実際に見ることができるとは、何というめぐり合わせでしょう。幸運です。そして、高揚します。
この工科高校へ寄贈されたそうで、画像の通り、星野 栄次郎さまのプロフィールが紹介されています。
それによると、理化学研究所に勤務された後、お父さまの家業の銅器職人として、お兄さまと共に引き継がれたとのことです。
気づいたのですが、理化学研究所といえば、「ライブスチーム 模型機関車の設計と製作」の著者である、
渡辺さまが務めておられたところです。
もしかしたら、星野さまは渡辺さまと面識があったのかもしれません。
星野さまは、金づちで叩いて成型する鍛金(たんきん)で成形し、緑青(ろくしょう)などで青銅色や赤さび色に染める、
独特の手法により製作されたそうで、これらの技能をいかして、
5.6分の1のC62をすべて手作りで製作され、構想から完成まで17年間を要されたとのこと。
そして、ボランティアで各地のイベントに出向かれ、多くの方を乗せてこられ、1000キロを走行された旨、紹介されています。
星野さまが製作されたと思われる江戸銅器や、出張走行で運転されているところや、
5.6分の1のC62の前で座っておられる写真が展示されています。
そして、寄贈から1年半後の平成29年8月に、84歳で亡くなられたとのことで、追悼してあります。
ご健在であれば、いろいろお伺いしたいところです。
・前作の96ミリゲージのC62に次いで、なぜ同形式のC62を製作されたのでしょうか?。
C62にどのような想いがあったのでしょうか?。
・5インチゲージでも十分な大きさがあるのに、なぜ7.5インチゲージにされたのでしょうか?。
・とても大きな機関車をどうやって製作・組立されたのでしょうか?。
・イベントとして出張走行されたとのことですが、どうやって運搬されたのでしょうか?。
クレーンで釣り上げて、トラックで運搬されたのでしょうか?。
などなど。お伺いすることができなくて、とても残念です。
7.5インチゲージ C6248
時間を進めます。星野さまが製作されました、7.5インチゲージ C6248です。
テンダーに乗っている私と比べると、いかに大きいか、お分かりいただけるかと思います。
時間を戻します。走行に向けて、準備しています。
準備は前日から行われていたようで、線路が敷いてあり、乗用台車を連結したC6248が火を入れられるのを待っています。
煙室戸が開いています。中に銀色の包みがあります。
銀色の包みをアップして見てみます。
なんと、アルミホイールでさつま芋を包んでいるのです!!!。
実機の世界では、元機関士の方が著された本で、御飯を焚いたとか、秋刀魚を焼いたとか、書かれていることは知っていましたが、
実際に見たことはありません。7.5インチゲージC62の煙室内はとても広く、7〜8本ぐらい入っていますでしょうか。
焼き芋の出来具合いは、後ほど報告します。
(その2に続きます)
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