ライブスチームの運転


98. 5インチゲージ C56124  (その2)  (H28.8.31掲載)

  (その1の続き)

 C56124の運転室内の機器を一つひとつアップで見ていきます。

@:フィードバックバルブ(軸動ポンプからの給水量の調整弁)
フィードバックバルブ
写真中央の黒い円柱状(↓)のものが、フィードバックバルブです。 機関士席あたりに配置されています。写真左側の窓から手が入り、比較的開閉操作がし易いです。 下部にあると手が届きにくいのですが、窓の高さまで上に伸ばしてあるので、操作がし易くなっています。


A:ネジ式逆転機
ネジ式逆転機
写真下部に逆転機ハンドル(↑)が見えます。 操作し易くするため、運転室中央に少し寄せてあります。 逆転機ハンドルの左上に歯車(黄色の円に溝が切ってある)、掛金が見えます。実際に歯車の溝に掛金を掛けて、ロックできます。 その上には目盛箱が見えます。実機では指針が中央(ミッドギア)より上にあると前進で、下にあると後進のようですが、 この点も同じなのでしょうか。今度、よく見てみます。


B:シリンダ―排水弁の作用テコ(ドレンコックレバー)
シリンダ―排水弁の作用テコ
逆転機ハンドルの下に配置されています。実機では機関士席の左側にありますが、 逆転機ハンドルと同様に操作し易いよう、運転室中央に少し寄せてあります。


C:水面計
水面計
写真中央に水面計のガラスが見えます。ガラスの直径はOSコッペルより太そうで見やすいです。 なお、ガラスを横切る横棒は、加減弁ハンドルです。


D:ブレーキ弁(制動弁脚台)
ブレーキ弁
写真上部にハンドルが2つ見えます。実機は上のハンドルが単独ブレーキ弁で、 下のハンドルが自動ブレーキ弁ですが、同じでしょうか?。今度、よく見てみます。


E:軸動ポンプの圧力計
軸動ポンプの圧力計
制動弁脚台のやや後ろに配置されています。フィードバックバルブを閉めると、 ボイラーに給水されますが、この時、ボイラーの圧力に勝たない(ボイラーの蒸気圧より高圧でないと)と給水されません。 軸動ポンプは模型(ライブスチーム)の世界の独自の機器ですので、この圧力計は実機には無いものです。 どのように振れるのでしょうか?興味津々です。


F:焚き口戸
焚き口戸
焚き口戸の中心には「のぞき穴」が実機同様に作りこんであります。 それにハンドル部の作りも実機同様です。早く投炭したくなります!!!。


G:ハンドポンプのレバー
ハンドポンプのレバー
レバーは抜き差し可能です。使用するときはこのレバーを前後動します。 通常は軸動ポンプで給水しますので、あまり使用しませんが、”イザ”というときのために必要で、 重要な機器です。なお、軸動ポンプと同様に実機には無く、模型(ライブスチーム)独自の機器です。


H:ドンキーポンプ(蒸気駆動の給水ポンプ)の作用コック
I:通風弁(ブロアーバルブ)
J:インジェクターの作用コック
作用コック類
左から、ドンキーポンプの作用コック、通風弁、インジェクターの作用コック(蒸気弁ハンドル) です。 よく見ると3つ共、微妙に形状が異なります。インジェクターの蒸気弁ハンドルにはちゃんと角?(↓)があります。 実機に詳しい方はハンドルの形状からインジェクターだと分かるかもしれません。


K:汽笛弁
汽笛弁
前の写真のインジェクターの作用コックの右側に配置されています。下に押すと鳴動します。


L:外部のコンプレッサーより圧縮空気を取り込むバルブ
外部のコンプレッサーより圧縮空気を取り込むバルブ
実機でもこのようなバルブはあるのでしょうか? ”無火の機関車に火を入れる場合、 有火の機関車から蒸気をもらってブロアを効かす”と本で読んだ記憶があります。 その時の取入れ用のバルブに相当するように思われます。OS製ライブスチームには付いていないと思われますが。


M:シリンダ―圧力計
シリンダ―圧力計
この圧力計の最大目盛は0.6MPaです。ボイラーの圧力計と違って、 走行時、どのように針が振れるのでしょうか? 興味津々です。


N:(テコ式)加減弁ハンドル
(テコ式)加減弁ハンドル
前のテーマで紹介したC56の加減弁ハンドルは、縦向きで屋根の上から少し出ています。 このC56は実機同様の横向きで、運転する気をそそります。


O:ボイラー圧力計
ボイラー圧力計
圧力計の最大目盛は1.0MPaです。銅パイプは写真の通り2回円を描いて、圧力計に接続されています。 蒸気が直接ブルドン管に作用するのを防ぐためかと思います。


P:汽笛のハンドル
汽笛のハンドル
実機同様に機関助士側にあります。上から下がっており、下に引くと鳴動するものと思われます。


(その3に続きます)  


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