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流涙(涙がでる)
(1)

 「赤ちゃんの時から、片方の目だけ涙がでるのですけど・・・。」
という相談を受けたら、まず一番に考えるのは先天性鼻涙管閉塞症です。

 一番よく聞かれるのは治療の時期ですが、3ヶ月〜6ヶ月が答えです。
眼科の先生によっても、まちまちですが、頭がすわった後で、あばれ始める
前ころまでです。
自然軽快もあります。

 まず、検査で本当に鼻涙管閉塞しているかを、確認します。
私は、色素の入った目薬を点眼して5分後に診ます。もし本当につまっ
ていたら、5分後にも色素が残ってます。実際に涙点(涙の点)から、お
水を流して、あふれ出てくることを確認することもあります(写真1)。器械
は、全て先は、鈍であたっても痛くありません。

 治療は、涙道ブジーという器械(写真2)で通せば終ります。5分〜15
でおわります。処置後鼻血が出ることが結構あります。その日に帰れ
ます。ほとんどの子は、次の日には涙の症状は治まります。通ってても1
週間位症状が残ることもあります。1週間後に涙点から流してみて逆流
がなければ、問題ありません。逆流があっても、1ヶ月は様子をみます。
再閉塞することは、あまりありません。
               
(写真1)                       (写真2)

(写真1)左から、涙点拡張針・涙道ブジー・曲針がついた、生理食塩水
が入った注射器    
(写真2)涙道ブジーは、太い・細い
ものがあります。

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