子供さんの、「目が外を向いている」とか、「内を向く」
とかで、相談にこられます。
まず、斜視と斜位の違いを話します。自分の力で眼位
(目の位置)を戻すことができるのを斜位といいます。
多かれ、少なかれ、皆さん持ってるものです。
それに比べ斜視は、自分で意識しても直せない眼位の
異常で、顕著な場合は手術の対象となります。
よく聞かれるのは、「ずれてる方でない方を手術すると
言われた、大丈夫ですか?」ということなのですが、斜視
は二つで一つのものです。ずれるのが多い方が悪いので
は、ありません。どちらを手術するかは、良く使ってる方
とか、固視が良い方とか、難しい理論があります。
また、手術の時期も難しく、早い時期(3歳頃に)手術
をするべきという考えと、もう少したって(小学校にあがっ
てから)という意見もあります。斜視の手術は、美容上の
問題と立体視(3D、つまり飛び出てくる感覚)の回復を目
的に行います。そう考えると、早ければ、早い程良いので
すが、内斜視(目が内向いている)は別として、外斜視(目
が外向いている)の場合は、結構戻ることがあり、手術回
数が2回以上かかることがあります。ですから、ある程度
(小学校あがって)たってから、ということがあるみたいで
す。
次回は、手術方法について、お話します。
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平成13年7月13日作成
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斜視について