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眼瞼下垂(先天性)

 瞼が下がること、眼瞼下垂は、見たら誰でもわかることですが、眼科領域では、大切な病気の一つです。


 まず、生まれながら(先天性)のものについて説明します。片眼のものと両眼のものとがあります。

 一番の問題は、下がってる目が見えてるか、どうかがもっとも大切です。下がってても、ある程度なら黒目(瞳)が完全にはかくれませんので、弱視(矯正しても視力が1.0でない)にはなりません。その場合は、コスメテック(美容面)なことだけを考え、場合により手術になります。


 ところが、下垂がひどく、さがって黒目より下までくる場合は、早めに手術しないと弱視になってしまいますので、6歳になる前に手術しないといけません。


 両眼でも、片眼でも、それは問題ありません。見えてさえいれば、手術を急ぐ必要はありません。


 手術方法も、瞼を挙げる筋肉の力がどのくらい残っているかによって異なります。全く残ってない場合は、吊り上げ法と言って、眼瞼と前頭筋の間をつなげることによって手術します。少しでも瞼を挙げる筋肉(眼瞼挙筋)に力があれば、その筋肉を短縮する方法を取ります。
 

(平成14年2月7日作成)


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