種を蒔く人 |
今私が1番好きなゴッホの絵のひとつには『種を蒔く人』があります。もちろん、この絵はミレーの『種を蒔く人』(1850年・山梨美術館所蔵)がもとになっています。ゴッホは、農民画家ミレーを尊敬して、この絵を描いたわけです。
ただ、この背景の太陽(夕日?)と、穂の一群の黄色と、土の青のような絨毯(多分刈った稲)、このこの色合いがたまらなく素晴らしいです。これは、ゴッホにしか描けない絵です。
この絵は、1888年の6月の制作で、縦64.0cm×横80.5cmで、キャンパスに描かれた、油絵です。やはり、アルル時代のもので、今、オランダの国立クレラー・ミュラー美術館にあります。1985年の日本でのゴッホ展で、一番絵葉書が売れた絵でもあります。
今年の夏、クレラーミュラー美術館で、この作品を観ました。照明のせいもあるのでしょうか、輝くような作品を予想していたのですが、ほんとうに暮れかかっている感じでした。少しガッカリ、しました。
(2003年8月27日作成)