ホームフェルメールの研究フェルメール作品の将来将来の価格?

将来の価格?

 フェルメールの価格は、今いくらか、ご存知でしょうか?ほとんど、価格てない状態だと思います。新しく、売りに出ることがないことが、1番の要因でしょう。


 フェルメールの値段が上がりはじめたのは、20世紀の始めころ、アメリカ合衆国に渡りはじめたころからと言われます。最初にフェルメールと知って、初めてアメリカ合衆国に持ち込んだのは、1892年イザベル・ガードナーで「合奏」です。(ちなみに、最初にアメリカに渡った作品は「水差しを持つ女」だが、作者は、オランダの画家ピーテル・デ・ホーホのものだと思われていた。)その時の値段が、6,000ドルです。それから、30年以上たつた1928年に、ニューヨークの実業家マイケル・フリードサムが「信仰の寓意」を買った時には、30万ドルだったと言われてます。50倍の値段になっていたわけです(⇒盗まれたフェルメール・ガードナー婦人のフェルメール・45ページ)。


 さらに、1974年にケンウッドハウスから「ギターを弾く女性」が盗まれた時の、その評価額は、ロンドンタイムズで100万ポンドとしています(⇒盗まれたフェルメール・「ギターを弾く女」の盗難・126ページ)。


 最後に1990年の「合奏」を含む、全13点の美術品が盗まれた「ガードナー事件」の、総額被害は2億ドルと言われてます(⇒盗まれたフェルメール・暗礁に乗り上げたガードナー事件捜査・188ページ)。盗まれた作品の中で、フェルメールの「合奏」が1番貴重とされているので、「合奏」の評価額は、少なくみつもても、1500万ドルと考えられます。

 
 まさしく、天文学的数字で、庶民の私としては、理解できない値です。1987年のバブル全盛期に、ゴッポの「ひまわり」が、安田火災海上保険が落札したのが、2475万ポンド(約58億円)です。さらに、1990年に、ゴッポの「ガッシェ博士の肖像」が、8250万ドル(約125億円)で、日本人が落札しています(⇒盗まれたフェルメール・現代の美術窃盗を解剖する・76〜78ページ)。そこまでいかなくとも、やはり一つのフェルメール作品の評価額は、今後も数十億円となるのではないでしょうか?


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