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奥の壁

 窓辺で手紙を読む女の一つのポイントは、この奥の壁です。この壁の試行錯誤が繰り返され、このようになったみたいです。私は、これでよかったと思います。



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

    

 フェルメールのことを、よくご存知の方は、もうお解りと思います。この壁には、キューピットの絵が描かれてました(⇒お勧め本No.2・VERMEERタッシェン・ニュー・ベーシック・アート・50ページ)。そのことで、この手紙が恋文をあらわそうとしたものであるらしいのです。でも、キューピットがもし、そのまま描かれていたら、私は、消しに行きます(^-^)。


 やはり、こうやって、Catch eyeしてみると、色々でて来ます。この作品は、試行錯誤が繰り返しされた作品ということが本当によくわかります。


 昔、川端康成の小説「伊豆の踊り子」のことでのエピソードを思い出しました。最後の一節で、踊り子のものか、青年のものか、わからなくて論議を呼んだところがありました。後に、記者が川端康成自身に、そのことを尋ねた時、川端康成自身が、「勿論、踊り子のつもりで書いた。」と答えたあと、その文章を読み返し、「自分でも、わからないなあ〜。」と答えたそうです。


 解釈は、その人人で、異なって良いのではないでしょうか?


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