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眺望の中の人物

 「デルフトの眺望」のひとつのポイントは、手前に描かれている人物ということは、よく言われてます。大きくわけて二つのグループです。隅に二人の紳士と三人の女性たち、そしてやや手前に二人の女性です。川べりで何かを話しているみたいです。川の方を見つめている感じはありません。

 二人のグループの女性のうちの一人は、フェルメール作品の中でよく出て来る黄色い上着と白いレースの服装をしています。きっと、フェルメールが1番女性に着て欲しかった服装か、身近な女性が着ていた服装なのでしょう。


 こういう点景人物というのは、以外なことが隠されていることが多いいので、ひょっとしたら、紳士ふたりのうちの一人は、フェルメール自身かもしれません。



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「どっしり落ち着いた人物二人。」(⇒フェルメールの眼・濃密な空気感・31ページ)と記載されています。確かに人物からは、「話に夢中になっている」ような感じは、ありません。動きがなく、たたずむという感じです。絵全体に、時間が停まっているようです。


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