ホームフェルメールと巨匠たちゴッホ(1)

ゴッホ(1)

 私が、ゴッホを最初に観たのは、新婚旅行で、パリのオルセ美術館に行った時でした。その時、ゴッホだけは観たことを鮮明に憶えてます。ビデオも撮ってました。下の絵が、その時最も印象に残っている『オーヴェルの教会』です。1890年の6月の制作で、縦94.0cm×横74.5cmで、キャンパスに描かれてます。幽霊が出てきそうな教会は、波うち歪んでます。ただ、左下の教会に向う女性が、私は何となく気になりました。この絵は、ゴッホの心の中を反映していると言われてます。


 ゴッホ(1853〜1890)は、画家になる決意をするのが、27歳の時です。狂言自殺をはかり亡くなるのが、37歳です。制作期間は、わずか10年の間に、2,000点も作品を残しています。フェルメールが、1年に2〜3点しか描かなかったのに比べると、全く異なります。そして、フェルメールが描いた絵が、生前よりほとんど買い手がついていたのに対して、生前にゴッホの売れた絵は、『赤いぶどう畑』だけです。


 ゴッホは、32歳の頃に、フェルメールに関心をよせています。彼は、フェルメールのことをこういってます。「この不思議な画家の使う色は、レモンイエローと淡い青と真珠のような色のグレーだ。彼の色使いは、ベラスケスの黒、白、グレーそして赤と同じように独特だ。」ゴッホは、フェルメールの中に何を見たのでしょうか?

オーヴェールの教会

 ゴッホとフェルメールの絵で、共通の色としては、やはり黄色でしょうか?ただ、黄色は精神不安定の色でもあるのです。黄色が好きな人は、ご用心を・・・、私もわりと好きです(^-^)。


 ちなみに、ゴッホはレンブラントと同じく、沢山の自画像を描いています。次のページでは、自画像を含めて、ゴッホが描いた人物画について、掲載します。


(2002年9月4日作成)


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