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グウェン・ジョン(4)

 グウェン・ジョン(1876〜1939年)のこの絵は、1914年頃に描かれたとされています。つまり、ムートンに移ってからの作品です。


 黒い猫を膝にだいて、一点を見つめています。何となく、誰かの帰りを待っているように思えます。ここで、ひとつ気づいたことが、一つあります。mariのページのmariさんに教えて頂いたことなのですが、グウェン・ジョンの描いた少女は、こちらを見ないで、つねに別のところ(本とか、他の場所)を見つめています。


 グウェンも猫がとても好きだったみたいです(⇒)。グウェンも、ロダンとの再開を、このような感じで待っていたのでしょうか?猫もチョコンと座り、おとなしく待っています。こういうポジション取りは、女性でないとできない気がします。あまり目立ちませんが、ネックレスとイヤリングが、ひかえめに描かれています。

 

画家の部屋の片隅

 フェルメールの描く女性には、話し掛けるようにこちらを向いている女性がいます。そういう意味では、対照的です。どちらも、魅力的ですが、グウェン・ジョンの女性に声をかけるのは、少し勇気がいります。


 あとで、資料がそろいましたら、色々加筆したいと思いますが、一応これでグウェン・ジョンを終えたいと思います。


(2002年10月4日作成)



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