斑入りの話
平成17年6月18日


  「雪割草」というと多様な花の変異が魅力ですが、 「1年中雪割草を楽しみたい!!」と思うと花の時期以外は自然と「葉芸品」に目が向いてしまうのではないでしょうか。一口に「葉芸品」と言いましてもいわゆる「斑入り」と呼ばれているものと、葉の形の変わったもの(これを「葉変わり」とでも呼びましょうか)があるかと思います。
  今回は(花の)季節外れに手遊びに入手した「葉芸品」のうち手元にある「斑入り」の雪割草をご紹介したいと思います。


 「斑入り」と言いましても、一般的には「掃込み斑」「散り斑」「砂子斑」「胡麻斑」「虎斑」などといった呼び方があり、はっきりと区別できる柄もありますが、中間的なものもあり、花の変異と同様になかなか同定が難しいものです。

 写真の斑は「打ち込み」とで、言うのでしょうか、白斑に赤味が差します。



  不定形の葉に赤斑が入りますが、最終的には白斑になります。花茎が雪白で上がります。


  覆輪の雪割草です。いわゆる細胞質遺伝の類の斑とのことですが、写真の個体はメリハリの効いた個体です。


  「後冴え」の「散り斑」とでも言うのでしょうか、1枚ごとの葉模様もいろいろで楽しめる個体です。新葉のときにはこれだけ斑がクッキリとはしていません。


  まだ小さな株です。赤味は古葉になっても抜けませんが、成株になったときにどうなるか・・・



  「虎斑」ということで入手しました。新葉のときには赤味が遠く、葉が出来上がるにつれて赤味が増します。その後古葉になるに従ってまた赤味が抜けるといった芸です。日の当て方の問題かもしれません。



  これといった特徴のある株ではありません。実生親として子供を選別して行くのが面白いでしょう。



  「中斑」とでも言うのでしょうか。年によって斑の出方がクッキリだったりボーとしていたりです。