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考察 NG騎士ラムネ&40

アリババと40人の盗賊

「アリババと40人の盗賊」
それは割と有名な、アラビアンナイトのお話のひとつである。
でも私はよく覚えていなかった。「アラジンと魔法のランプ」はよく覚えているのに何故だろう?
覚えている事は呪文の「開けゴマ」だけである。
私は「アリババと40人の盗賊」の物語を調べるはめになった。
『NG騎士ラムネ&40』の『ラムネ&40』の部分が「アリババと40人の盗賊」だったからだ。
アリババは、ラムネの事。40人の盗賊は、守護騎士と破壊戦士の数。
馬場ラムネは勇者にしては、ちょっと抜けていてNGだ。
『NG騎士ラムネ&40』のタイトルは、しっかり意味があって付いている物なのだ。

で、どうして自分が「アリババと40人の盗賊」を覚えてないのか、解った。
残酷なのだ。何の因果で、こんなに人が死ぬのだろう。
アリババの兄、カーシムは盗賊たちに八つ裂きにされる。
バラバラにされた兄の体を縫い合わせる、なんて事をやる。(ひぇぇ〜)40人の盗賊も全員死ぬ。
「こんな話だったんだっけ〜?」と顔がひきつってしまった。アニメや人形劇向きの話じゃないな。
お話を脚色しないと、このままでは見られない。
あんまり人が死ぬので子供の時見て、心良く思わなかったのだろう。
(多分アニメーションや人形劇では、人が死なない様にお話を変えてあったと思うけどね)
他に「アリババと40人の盗賊」が印象に残らなかった理由に、思い当たるふしがある。
それは主人公のアリババだ。ほとんど活躍しない。活躍するのはアリババの召使いなのだ。
「なんでアリババが主人公なの!?」と、子供の私なら言そうだ。
余りにも活躍しない主人公のせいで、話を面白いと思わなかったのかも。
(面白いと思ったのは「開けゴマ」なんて呪文で、扉が動く行為だけだったのでしょうね)

ところで当のアリババだけど、心がきれいだった事だけは間違いない。
何故カーシムは殺されてしまったかというと、欲張りだったからだ。
宝の山に目がくらんで「開けゴマ」と言う呪文を忘れてしまい、盗賊たちの宝物庫から出られなくなった。
そこへ盗賊たちが帰ってきて、後は…。
アリババは盗賊たちの宝を、少しだけもっていった。
だから盗賊たちには気づかれなかった。でも盗んだ物を盗んでおいて、心がきれいもないもんだ。
(おいおい、それを言ったらダメだって。お話にならないよ)
確かこの事をパロディにしたアニメがある。東映動画の長編アニメーション『アリババと40匹の盗賊』だ。
盗賊たちからしてみれば、自分達の宝を盗んだアリババが英雄あつかいなのはどうかしている。
という訳で、盗賊の頭領の子孫ハックとアリババの子孫が対決するお話。
39匹のねずみたちがハックに力を貸す。

話が飛んだけど、アリババは正直者で盗賊たちを倒してめでたしめでたしって
いう話なのだ「アリババと40人の盗賊」は。(アリババと盗賊が仲良くなる話ではないのだ)
それにしても、アラビアンナイトには強烈な話がいっぱいある。
この不条理は、なんだか凄く面白い。(でも、あんまり人は死なないでほしい)

つづき

1990年、春。久しぶりにアニメでも見てみようと思った私は
アニメ雑誌を開いて、1枚の絵が目に止まる。
それが『NG騎士ラムネ&40』だった。
その1枚の絵から、なにもかもが解った。ギャグである事、
子供向けな事、冒険ものの話である事、男の子向けである事。
『NG騎士ラムネ&40』を見る事は、たった1枚の絵だけで決まったのだ。

念のため紹介文を読んでみると、アニメ誌が製作スタッフにタイトルの"40"という
数に関する質問をしていて、最後に40人集まるから付いていて
この数は「アリババと40人の盗賊」から取ったのだ、という答えだった。

私はものすごく引っかかった。何故「アリババと40人の盗賊」なのだろう?と。
単なる数だけの問題なら、なにもこの作品から取ったと言わなくても良いはずだ。
私は真剣に考える。「アリババと40人の盗賊」それは一体なんであろうか。
答えはアラビンナイトの話のひとつだ。では、アラビアンナイトとは一体なんだ?
出した答えはこれだった「子供のころに、出会うものだ」
アラビアンナイトは、子供のころなら誰もが一度は読んだり
アニメや人形劇などで見るお話だ。でも、大人になったらわざわざ読む必要はない。
(これはアラビアンナイトだけではない。「白雪姫」だろうと「三匹のこぶた」
だろうが「マッチ売りの少女」でもみんな同じだ)

その後、『NG騎士ラムネ&40』の第1話を見る。
「アリババと40人の盗賊」は、子供のころに出会うものだと
思ったが、少なくともそれは当たっていた。
『NG騎士ラムネ&40』とは、子供のころにしか出来ない冒険の物語だったのだ。

1990年当時、私は子供の歳ではなかったが『ラムネ』を
見ている30分の間だけ、小学4年生、子供になってしまっていた。

これじゃ『ラムネ』の考察になってないってばぁ…(T_T)


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