2005年05月29日
専門教育の難しさ
教養や趣味のための教育なら「到達度」は受講する人に判断してもらえばいい。
「この程度の理解でいいや」という風に思っているなら、それはそれでいい。
専門教育はそうはいかない。
「これができないと駄目」というレベルがある。工学の場合、就職する企業側に「この程度のことはできないと困る」というレベルがある。
問題は「学生さんの現状のレベル」と「企業の要求するレベル」のギャップ。
前者は下がりつつあり、後者がますます上がっている。
この差を埋めるために大学院(修士)への進学率が上がっているのも事実。
心がけひとつで「この差を学部課程で埋めることも可能」なのだけれど、「急いでやることはない」とほとんどの学生さんは思っているようだ。
学部3年から大学院への「飛び級」という制度も思ったほど利用されていないのでは?
投稿者 tadashi : 2005年05月29日 06:52