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2005年08月29日
人事は難しい2
人間誰しも自分が通って来た道がある。 人事を決める会議に出席した人間の中には、「自分がこうであった」から「君もこうあるべし」と考える輩が必ず居る。 前の大学でもそうだったし、今の大学でも。 ある意味ではこれは正しい、というか「悪貨は良貨を駆逐する」のを防ぐという意味で当を得ている。
一方、移り行く世の中では、「昔」と「今」は違う、という事実がある。 同じ基準で物事を測るわけにはいかない。 周囲環境をまず考えるほうがいいだろう。
べつに人事だけでなく、学位審査でも当てはまる。 自分の大学は水準を保ちたい、という願望(?)があるから、業績の量的水準を重視する。 そのため、学会の論文誌は分厚い。 が、見るべきものはほんの僅か。
自分の過去は忘れたほうがいい。 生徒をなぐった野球部長は「自分は昔なぐられた」のだろう。 が、過去を忘れていれば、生徒をなぐらずにすんだだろう。
投稿者 tadashi : 2005年08月29日 08:44