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2005年09月22日

ニッチを狙う?

コンピュータ関連の技術を分析したとき、要素、システム、ハード、ソフトの4つに分けられる。
●要素(W:西)、システム(E:東) を東西の線
●ハード(S:南)、ソフト(N:北) を南北の線
とするレーダーチャートに描くと、技術の変遷がわかりやすい。

       N(ソフト)
W(要素)         E(システム)
       S(ハード)

初期(70年代)はWS(ハードの要素技術)から始まり、WN(ソフトのプログラム開発)へ移った。 プログラム開発は所詮「要素技術」とみなせるから。 90年代初めまでは、この傾向が続いた。 ところが、90年代半ばくらいから、この10年くらいを眺めると、主流はプログラム・パッケージの組み合わせ的な技術へ移っている。 これはEN(システム・インテグレーション技術)にほかならない。
「プログラムを自分で書く」代わりに、いろいろな「プログラムを探して」来て、組み合わせる。
時代の流れではあるが、世の多くはこういう方向へ向かっている。

私はこういう「時計周りの方向」の逆方向を狙っている。

システム・インテグレーションを対象とするところまでは同じ。 しかし、「ソフトの組合せ」ではなく、「ハードの組合せ」で行く。 つまり、ES(ハードに基礎をおくシステム・インテグレーション)技術。 もちろん、ソフト開発もある程度は必要であるが。 

結局、ES技術では、「ユビキタス環境の機器ではRTOSが必要」というところへ落ち着く。
じつは、ニッチでもなんでもない。 世の中のニーズは多い。 一方、それを教える大学が少ない。
つまり、「人材養成の穴場狙い」が当大学の情報工学科設置の目的の1つ。

結局、その教育を担当するハメになった。


投稿者 tadashi : 2005年09月22日 08:17

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