2006年08月16日
ドイツ雑題(続き)
ドイツの大聖堂は、「ケルン、マインツ、トリアの3つである」と何かで見たことがある。 ケルンは有名だし、交通の要所だから何度も見ている。 マインツは昨日書いたとおり。 もう1つのトリアはやや不便なところにある。
ルクセンブルグ国境からちょっと(10kmくらい)入ったところなので、2001年パリからリエージュへ行く途中寄ってみた。 ドーム(Dom)というけれど、マインツとは大違い。 ローマ時代の遺跡で、デカい建造物に違いないが、現在使われている教会ではない。 ケルン、マインツと並べるのはおかしい、と思った。
話は変わるが、このトリアの大学は面白いデータベースをつくっている。 DBLPという情報関係の研究者の論文リスト一覧を製作している。 もっとも抄録しているジャーナル、国際会議は完全ではないから、その人の業績の何分の1かでしかない。 しかし、「ある種の目安」にはなる。
じつは、情報関係の人事のときは、密かに(?)これを見ている。 発表論文が一杯ある人でも、これにはあまり引っかからない人も多い。 日本語論文はダメだし、英文ジャーナルでも情報分野でないものはダメ。 しかし、この話をすると角が立つ場合もあるので、露骨には言わないようにしている。
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話をまたトイレに変えよう。
トイレの便座にうすい紙をひくのは普通で、飛行機のトイレもそう。
変わっているのは、使用後に便座自体をクリーンにするトイレである。 向こうでは、手拭きタオルをぐるっと廻すやつがあるが、原理はそれと同じ。 使用後に少しキシキシいうので、なにかと思ったら便座が廻りだしたのである。
ふつう便座はFRPのような硬質プラスチックだから、廻すのは無理。 便座の廻るトイレでは、軟質のビニールみたいな材質で、ぐにゃぐにゃしながら1周する。 よくこんなものをつくる、と感心した。
このトイレには、フランクフルト空港のビジネス・ラウンジで出くわした。 もっとも、ここ5年くらい前からはビジネスに乗れなくなったので、今もあるかどうかは定かではない。
投稿者 tadashi : 2006年08月16日 12:25