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2007年01月29日

会議で問題は解決しない

システム理論の基本は2つ、観測と制御。 観測(Observe)をしたあと制御(Control)するが、可観測でないと可制御の意味はない。 状態遷移グラフでいうと、可観測性があるとは「状態数最小のグラフ」になっていることを意味し、可制御とは「強連結グラフ」になっていることを意味する。 可制御にするには簡単である。 「教育再生会議」とやらが、出した結論もそう、簡単なものである。

状態数最小のグラフとは、ゴチャゴチャしてるとわかりにくいので、等価なものは一まとめにしてシンプルなものにすればいい。 しかし、ゴチャゴチャしてるものを最小化する問題は「NPハード」なので、簡単には解決しないことが知られている。 「教育再生会議」では、「可観測性をどうするか」が全然議論されていない。 問題が起こったあとでいつも、「"いじめはない"と思っていました」と言っている、のが問題なのである。

「観測(Observe)をどうするか?」というほうが大問題なのは、サッカーを見ていればよくわかる。 審判の見てないところでは、いっぱい「反則」がある。 相手のシャツをひっぱるなんてザラ。 しかし、審判には両手をあげて見せて「反則してないよ」という。 これはまだいいほうで、誰がやってるか、が審判にはわからないことが多い。 「可観測性」をよくすると同時に、そういう行為自体をなくすようにしないといけない。

ドラマのセリフではないが、「事件は現場で起こっている」ので「会議でなくせる問題」ではない。 会議で事すませよう、というのは「官僚の発想パターン」でしかない。

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       早速コメントが入っています。

投稿者 tadashi : 2007年01月29日 03:02

コメント

頭のいい人は建前の議論がとにかく大好き。そんなことはどうでもいい私は完全に白けてしまってて、頭のいい人との日常会話すらおっくうになってしまいます。

投稿者 さかい : 2007年01月29日 09:24

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