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2007年04月12日
助教なら先生
この4月から助教授は准教授になった。 とともに(これまでの助手は)助教になった。 いずれも「名が体を表すようになった」のでいいことだと思う。 助手を Assistantと書くと欧米では馬鹿にされるので、Assistant Professorと書いていた。 助教授はAssociate Professorで、今回の改正は英語名に正しい「訳語」を与えるようにした、といえよう。
昔助手を(1年少しであるが)勤めたことがある。 2チャン的にいうと地底であるが、格式の高い大学だった。 ふだんは助手は博士課程の学生並みの扱いだったし、勤めている本人もそういう意識だった。 周囲も「XXさん」と呼ぶだけで、先生とは呼ばなかった。
ところが大学紛争が激しくなって、様子が変わった。 「民生」と「三派」が棒を持って、衝突し出したのである。 両者がにらみ合う現場で、まさに衝突が始めるという段になると、教授連中の態度が変わった。 「XX先生、なんとか止めてください」というのである。 つまり、我々助手にヘルメットも棒も持たないまま、2つの軍団の中に割って入る仕事をさせるために、教授連中が「XX先生」というふだんは言わない表現を使ってくれた。
幸いケガをすることはなかったが、戦争の現場になると、通常社会とは違った構造になるのである。
投稿者 tadashi : 2007年04月12日 02:16