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2007年11月13日
短期記憶と長期記憶
脳の記憶モデルにはこの2つが含まれるが、問題は「短期記憶」である。 時間が経つと無くなってしまう記憶なので、一時的には重要なこともあるが、どうでもいいことが多い。
「・・・について述べよ」という問題の場合、きちんと理解していない場合、短期記憶に頼ってしまうから試験がすむと忘れてしまう。 なんか勉強したかな、というだけで殆ど意味が無い。 だけど深い理解を求めると「理解不能」となる学生さんも多いから、なんとか単位を出そうとすると「ここは覚えなさい」と云ってしまうことになる。
さらには「短期記憶」の領域の少ない学生さんの中には、アンフェアなことをたくらむのも出る可能性がある。 本当は試験はしないで「オリジナルなレポート」を提出させたいのだが、それには「深い理解」が必要になり、せいぜい2割か3割程度しか出来ない。 「長期記憶」をつくるのは、「短期記憶」をつくる努力の10倍以上の努力は必要である。
こういうジレンマがあるので、結局「ありきたりの試験」をしてしまうのである。
投稿者 tadashi : 2007年11月13日 02:00