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2008年02月16日
「研究」とは云うが、、、
「卒業研究」なので、学生さんから見れば「研究」に違いない。
それはそうなのだけど、インターフェースの記事は Article であるが、Paper ではない。
Paper レベル、それもきっちりした査読つき、となると4年生の卒論の枠をはみ出してしまう。
だから、むしろインターフェースの記事のような課題をまず勧めることにしている。
が、しかし、である。 インターフェースの記事の技術レベルは低くはない。
ソフトでもハードでも、すぐ読んで理解できる人は少ない。
だから、多くの学生さんには、自分の研究の一部を「わかりやすい問題」にして提示することになる。
それはそれでいいし、学生さんも「1つの課題」としてやってくれてはいる。
ただし、それは「1点」にすぎないから、点だけではとても研究とは云えない。
点と点を結ぶと「線」になり、幾つかの線をつなぐと「面」になる。
そして、全貌が明らかになる。 点を結んでいくと見えてくるパズルみたいなものである。
しかし、そういう研究の全貌を教えることは難しい。
もちろん、全貌を理解できない学生さんが前大学にもいたし、そもそも世界レベルの研究は学部では
ムリなのである。
結局は、教育的見地からの「研究」を提示する以外にない。
今年度はこれで終了したし、来年度もそうおなると思う。
投稿者 tadashi : 2008年02月16日 21:18