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2008年03月14日
猿でもできる研究
近頃では、犬、猫、猿などを使って、「やさしく書いてますよ」ということをアッピールしている本を見かけることも多い。 以前、「猿でもわかるXXXプログラミング」かなんかを本屋で手にとって、眺めたこともある。 その本の場合、けっこうまともなことを書いていたので、「高級な動物がわかる本という意味かな?」とパラドックス的に考えてしまった。
しかし、高価な機材をただ購入するだけで「研究」というのでは、「猿でもできる研究」みたいなもの。 これが承認されるのなら、○億という研究費を競争的に獲得する意欲などは起こらない。 外へ出て厳しい競走をしないで、いい研究ができるわけがない。 「私学における研究費」のきわめて甘い一面を見るハメになった。 この指摘に関しては、M先生のいうことは正論である、と思った。
猿をトレーニングして、装置がいじれるようになれば、マスコミに受けることはマチガイないが、、、
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じつは上記は昨年3月15日に書いたものをコピーした。
M先生は昨年退職されてもう居ない。
毎年この時期になると開催される研究費を評価するための会議に出ると、必ず(最低)1件はこういう研究にお目にかかるのである。
来年はコピーしなくてすむことを祈りたい。
投稿者 tadashi : 2008年03月14日 02:21