« 悩ましいこと | メイン | 妙な気分 »

2008年08月28日

帝国の逆襲

スターウォーズのタイトルの帝国とは違うが、「ハプスブルグ帝国」という本を読んだ。 お盆の休みに読み始めてたのを、やっと読み終えた。
13世紀の初めに(現)スイスで誕生したハプスブルグ家が、神聖ローマ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国を経て、20世紀第1次大戦後の消滅に至るまで、の過程がよく理解できる。

イギリス、フランス、ロシアの王朝と違い、1つの王家でこんなに長持ちしたのも驚異に値する。
ヨーロッパの話では、メディチ家もよく登場するが、ハプスブルグ家とはスケールが違う。
ハプスブルグ家は、フランスとロシアの間に存在した偉大な帝国の主であった。

通常王家は革命で消滅する。 革命は、ヨーロッパにしろ中国にしろ、中心部では浸透してるから、共和国あるいは共産主義国になっている。 しかし、周辺にはまだ王家が存在する。 ベルギー、オランダ、イギリスなど、アジアでは日本もそう。 隣の韓国では、戦後の革命の結果、李王朝はなくなっている。
しかし、ハプスブルグ帝国はすでにぐらついていたところ、第1次大戦後の連合国側の戦後処理で完全に消滅した。

中国は新しい形の「帝国」になりつつある。
官僚型の帝国が「新しい帝国」で、これが「帝国の逆襲」のような気がする。

投稿者 tadashi : 2008年08月28日 07:30

コメント

コメントしてください




保存しますか?