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2008年10月28日

大学教育の行く末は?

一般的に云って、塾の先生のほうが学校の先生より教え方が上手い。 だったら、塾の先生が学校の先生になったらいい、ということになるが、ことはそう簡単ではない。 塾に来る生徒は目的意識がハッキリしてるから、それに教えるほうが答えているだけ、の話である。

大学も学生さんが自分の好みの学科に入学しているうちは良かった。 目的がハッキリしてるから、それに答える教育をするだけ。 ところがいつごろからか、そういう意識のない学生が「自分の好みでもない学科」に来るようになった。 だから、順応できない学生も生じるが、「だったらヤメたほうがいい」と前大学では云えた。 別の道を選択したほうが本人の将来にいいからである。

基本的にはそうなのだが、私学ではそれほど簡単ではない。 やめる学生が多いと評判を落とすし、経営上も困る。 その結果、「何も考えずに大学へ来た学生さん」にどう教えるか、もっと云えば、「好んでもない学科に来た学生さん」にどう教えるか、という問題が生じるのである。

キャリア・デザインなんていう科目が私大では花盛りで、当大学でも導入されることになった。
大学教育も「世も末の事態」になりつつあるが、昨今の金融不安と妙に一致している。


投稿者 tadashi : 2008年10月28日 07:37

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