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2010年06月28日

パラグアイといえばPLC

明日の日本の対戦相手のパラグアイには、日本からの移民も多い。 広島県も移民を多く出した県なので、パラグアイにも広島県出身者がいる。 そのため、県ではその家族の中で、優秀な子供を日本に研修と称して来させている。 広大時代(1980年半ば)に、首都アスンシオン大学出身のK君の面倒をみたことがある。

この制度の問題は、建前は「大学で研修する」ということになってるが、パラグアイの日本人会では「親の出身である日本を見て来いよ」になってるらしく、真面目に研究室で研究しよう、という気持ちは少ない。 少し目を離すと居なくなり、しばらくして出てくると「北海道、東北を旅行していました」なんていう始末。

なんとか研修の形を整えてあげるために設定した課題は、「電力線を使ってPC間の通信をする実験」。 ちょうどEpsonから(CQ出版経由で)ノートPCの寄贈を受けたので、これを電力線用のインターフォンに接続し、プロトコルをBasicで書いた。 (正確にいうと、卒研の学生さんF君が書いた。) 現在のPLC(Power Line Communiation)と違って9600bpsという低速であるが、結果はインターフェース誌に載せている。

K君(倉田君)には悪気はないが、こういう制度の話を「研究中心の大学へ持ってくるな」と県の役人に云っておいたし、大学の会議でもその旨の話をした。 今や「時代遅れの制度」だから、廃止されてると思う。


投稿者 tadashi : 2010年06月28日 07:59

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