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2010年11月23日

ポルトガルでなくアイルランド

ギリシャのつぎにEUの財政支援を求めるのは、ポルトガルという噂もあったが、アイルランドのほうが先だった。 イングランドの植民地だった19世紀に、ジャガイモ飢饉で大打撃を受け、アメリカへ大勢移住した。 スウィフトのガリバー旅行記は「植民地時代が反映されている」と云われる。 アイルランド系アメリカ人はケネディ、レーガン元大統領はじめ沢山いる。 旧知のマクラスキー先生(スタンフォード大)もそうだし、アイルランド人にもけっこう出会ったことがある。

10年くらい前まではアイルランドも景気がよかった。 法人税が安いし、ヨーロッパでは賃金も安いほうなので、外国企業が多い。 だから「GDPは大きいがGNPはそれほどでない国」の例にも使われた。 アメリカ企業がダントツに多いが、日本企業もけっこう進出している。 90年代だけど、ドイツの国際会議で会ったダブリン大学の先生は、「うちの奥さんはニッサンに勤めているよ」と云っていた。

リーマン・ショックのあと立ち上がれない点では、日本も似ている。 景気低迷に加えて、近隣の中国、ロシアからの攻めもあり「国難」の時期。 なのに民主党に政権を任せたのは大失敗。 野党も「柳田のクビをとる」くらいではダメで、解散・総選挙まで持ち込まないといけない。

投稿者 tadashi : 2010年11月23日 03:00

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