« 官僚の限界 | メイン | 年度末ではあるが »
2011年03月30日
トラブルの根は同じ
原発よりニュースの扱いは小さいが、みずほ銀行のトラブルはお粗末極まりない。 銀行としての業務が、まともに遂行できなくなるような事態を招いた。 システムトラブルとしては、最悪のレベルである。 請け負った会社とはモメるだろうが、原因と責任の所在はハッキリさせないといけない。
重大な事態が続く原発もシステムである。 最終責任が東電と国にあるのは明白である。 しかし、プラント工事会社としての責任もある。 「40年前は予測できなかった」で免責にするには、事態が重大すぎる。 人口が少ないというだけで場所を選び、浜辺につくった福島原発。 津波に弱いのは素人でもわかる。 工事をした会社からみればプラントもシステム。 「旧式だから危険」という認識はできたはず。
技術屋は「工事を受注したので遂行しただけ」と云うだろう。 しかし、トラブルを常に想定しないといけない。 工事会社にしても、経営者の判断だけでは危ない。 技術屋がもっと前に出て、危ないシステムに警鐘を鳴らす必要があるだろう。
世の中には「危ないシステム」が溢れていて、我々は砂上の楼閣の上に居るような気がする。
投稿者 tadashi : 2011年03月30日 03:12