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2011年04月23日
国策民営の実態 〜一般論〜
電力や電話のようなインフラ企業は、本来は国営でもおかしくない。 ヨーロッパの多くはそうだし、日本も戦前はそうだった。 国策で、インフラがつくられるのは当然。 だから、「運営も国」でいいようだけど、非能率な運営に陥りがち。 ここで、アメリカ式の能率主義で「民営」という方向になる。
うまくいってるうちは、国策国営より、国策民営のほうがよかった。 民営なら「自由度」は大きい。 しかし、その自由度が今回のような大事故では裏目に出た。 もっとも、国のコントロールで、すべてがうまくいくわけではない。 コントロールする人間の技量が問題になるので、その養成には十分な準備が必要になる。 この話をすると、日本の大学機構の「欠陥」の話に及んでしまう(ので省略)。
いずれにせよ、運営する企業の社員の意識は、国策会社の場合、公務員に近い。 だから、一般企業の社員とは違う。 それは、「社長」も同じ。 そういう目でみないと、「東電社長」の行動は理解できないだろう。
投稿者 tadashi : 2011年04月23日 02:33