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2011年06月20日
公共交通機関について
日本の鉄道はすばらしい。 新幹線がその代表であるが、在来線も全国を網羅している。 もう1つの特徴は「私鉄が発達していること」で、大都市圏では私鉄がJRを補完している。 というより、「私鉄がJRを凌駕している」というべきであろう。 民営化のほうが効率的だから、公共機関も公営化すればいい、という手本かも知れない。 関西でいえば、阪急の創始者の小林一三さん。 「宝塚」が阪急電車の繁栄をもたらしたし、阪急ブレーブスの西宮球場も懐かしい。
一方、市内を走る市電は衰退した。 京阪神の市電はすべて消滅した。 理由は明快、道路が狭いから市電が邪魔になったから。 例外は広島。 紙屋町から南の道路は市電が走っていても、片側3車線が確保されている。 こういう道路が出来たのも、原爆後の復興計画のおかげで、京阪神と異なるところである。 欧米では市電の復興がめざましいが、道路に余裕があるから出来ることである。
残念なのは、広島の市街電車は、運営が市でなくて、広電という私鉄であること。 西条から山陽本線で広島駅についても、街中の紙屋町まで行くのには、乗り換えが必要になる。 カールスルーエ(ドイツ)なら市中まで、乗ったままでいい。 こういう利便性のないのが、日本の公共交通期間の欠点であり、街に入っていく車が減らない一因になっている。
投稿者 tadashi : 2011年06月20日 07:57