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2011年07月29日

デフォルト問題 〜2000年問題を思い出す〜

アメリカの債務上限引上げを共和党が認めないので、もうすぐデフォルト(債務不履行)になりそう。 だけど、大した問題にはならないみたい。 「初めての問題」には、2000年問題のときのように、過剰反応をして悲観説が強く流される。 最悪のケースを考えておくと、少しぐらいの不幸は逆にハッピーに感じる、ということ。

日本のほうが債務上限を厳密に立てるべきなのに、平気で「赤字国債」を認めている。 だから、「債務上限」という観念は希薄である。 民主も自民もダメで、かろうじて「みんなの党」に期待しているが、マイナーでしかない。 メジャーになるには、政界再編成しかないが、いったん痛い目にあわないと国民は目覚めない。 2014年危機説は、国際的というより、国内の経済危機のような予感がする。

日本の場合、バブル崩壊後、金融再編成が進み、リーマン・ショックでもつぶれた銀行はなかった。 地方銀行では、静岡銀行の自己資本率の高いのを除けば、危ない銀行や信用組合はけっこう多い。 「自転車操業」の最たるものは銀行で、日本のメガ・バンクも心もとない。

「3メガ規制強化」という見出しが、1週間くらいまえの新聞にあった。 一瞬、「メモリのフォルト規制かな」と思ったが、経済欄なのでメガ・バンク、つまり、UFJ、SMB、みずほの話だった。 「自己資本を8%にせよ」ということだけど、この程度で商売できるのは、うまい話である。 もっとも、UFJで1%上げるのに9000億必要というから、さすがメガである。

増資ナシで集めるとなると、もっと搾取しないといけないが、銀行員の給料を抑えるのが先ではないか。

投稿者 tadashi : 2011年07月29日 06:42

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